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松下センセを追いかけて

2週間程前、私の叔母が亡くなった。
何しろ突然の知らせでびっくり。
幼い頃からずっと一緒に暮らしてきた叔母との思い出は、語り尽くせないものが
あるからここでは触れないが、あれこれ差し置いて九州へ飛んで帰った。
終焉の地は大分は中津。黒田官兵衛と福沢諭吉で町おこしをしている地方都市。
通夜をしめやかに済ませ、夜更けまで親族と酌み交わす。

翌朝、早起きをして恒例の(?)ぶらぶら歩きをすることに。
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廃屋と見まがう霊場の札所らしき場所に吸い込まれそうになったり、
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赤壁(三国志とは違う)のお寺を始め、所狭しと居並ぶ寺通りを抜けると諭吉の
生家へ辿り着く。
その途上、ふと頭によぎったのが「松下竜一センセの故郷だったような…」
そうなれば諭吉も上の空で、生家前を丁寧に掃き清める初老の男性に尋ねてみる。
すると、まさに近所だとかで、家(かつては豆腐屋)まで案内してくれた。
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「うーむ、まさに草の根。家の佇まいからして。」
時代から、周囲から、取り残された雰囲気がセンセの存在感。
益々松下センセの事が好きになった。
それもこれも叔母が引き合わせてくれたのだろう。
悲しみが薄らいで、晴れ晴れした気分で叔母が眠る場所に戻った。
by ut9atbun61 | 2015-04-28 23:56 | Comments(0)

引かせる音楽

慣れない着物に袖を通す。甚兵衛の“山”に目で合図する。
「よし、行こう!」
人前に立つと、訝しげな視線が着物を貫く。場違いな違和感。
のっけから、マイクにかぶりつく。
高木護の言詞を並べてがなり立てる。
前に座っていた子ども達がこそこそと逃げ出す。子どもを外へと促す親。
後ろの方に座っている人達の眼に失望の色が浮かぶ。
やれやれ…と頭を背ける者。
「これだ、これこれ!」
久しぶりに、そう感じた。

最近の『おくがのリズムセクション』はアレンジ優れたギタリスト、安定
感抜群のベース&カフォン、それに歌姫2人が華を添えて洗練されてきた。
周りからは、「すごい良かった!」なんて好評を頂き、私自身ちょっと調
子に乗ってたところもある。
それを全て打ち砕いて初心に還ってきたのが『海変山千』だ。
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練習不足のグダグダ感に加え、馴染みにくい曲に偏ったメッセージ性。
延々30分やり尽くし、「どうも!」と頭を下げると、パラパラと拍手。
そしてそのまま、会場は澱み、シーンと静まり返った…。
一瞬、恥ずかしさがよぎったが、この、こそばゆい感情こそ満足感だ。
折角の環境イベント、反発も含めた上で投げかけるものが必要だと思い、
場を乱すことにした。

思えば、いつも私は外してばかりきた気がする。
『チャーハンズ』として初めて滝川でライブをした時、帰れコールを浴び
せられ(下手な上しつこかったからか)、
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『維新赤誠塾』では、怖がってお客が逃げ出す始末。毎度ライブハウスは出入禁止に。
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ガス抜きとしてビートルズやザ・バンドで愉しんできたけれども、表現と
しての「引かせる音楽」がいつもあった。

やはり何年経っても変わらない。
ただ高田渡のように、落ち着いて雰囲気で“引かせたら”なと思うこの頃。

今週日曜、なごみの里で『海変山千』ライブ。
流石に今回は大人しくやろう。
by ut9atbun61 | 2015-04-24 21:20 | 音楽 | Comments(0)

祭りの後には

18、19日のアースデイが無事に終了した。
初めてにしては十二分の出来‼
満足の処方箋は何処から?

しかしその代償はあまりにも大きかった。
1週間はその段取りに時間を吸い取られて、田畑にそっぽを向かれているし、昨
夜は1日過ぎた安心からか、気の緩みが大きな衝撃と共に田んぼに飛び込んだ。

漆黒の田んぼの海は、どこまで行っても光を飲み込んでいる、音を食い尽くし
ている。時計の針の回転が余りにも早すぎたのだろう。いくら未来を早送りして
も、唯の夢想であって無想には近づけない。
その中からこぼれてきた満足の塊を、そっと拾い上げてポケットにしまった。
そこで初めて下卑た笑いがこみあげてくる。また来年ポケットをまさぐろうか…。
by ut9atbun61 | 2015-04-19 22:18 | 田舎 | Comments(0)

高津川アースデイ!

「アースデイをやろう!」
内輪からぽっと沸いた話。
「そりゃ、面白か」
と他人事で乗ったはいいが、いつの間にかどっぷり浸かりきっている。
今更足を洗う訳にもいかず、いや私も随分とやる気に満ちてしまった。

お互い忙しさが交差する仲間たちと、何とか繋がって作り上げてきた。
あと、1週間。もう他の事は何も考えられない。
その代わり、祭りの後がなんだか空恐ろしい…。

4月18,19日と高津川アースデイを開きます。
10(9)時~16(15)時まで。柿木基幹集落センター(柿木公民館)にて。
右手に環境、左手に地域を掲げて、老若男女が集って愉しめる場を設けます。
美味しいモノ、考えさせる話、気持ちいい事がそこらじゅう転がってますので
是非、皆さんお越しください!
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by ut9atbun61 | 2015-04-12 23:04 | 田舎 | Comments(0)

たまたま農園の春

 3月のややこしい事業関係もようやく終わり、ほっと一息つく暇もなく、
春作業が始まった。
今年はアースデイという楽しみなイベントを企画しているだけに、気合が入
る。少々のくたびれ感なぞなんのその。勢いをつけたまま、農作業にも向き
合っている現在。5月の田植えまでは何とか持たせなければならないが。
最近、百姓仲間たちが、春の野菜たちの紹介を始め出したので、我がたまた
ま農園も百姓の証しをさらしたい。
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九条ネギ、カラフルはつか大根に、紫からし菜。
その後には、ほうれん草やこかぶ、ニラなんかが出来てくるはず。
(余談、ケール(青汁)の芽なんかは最高に旨いね。)
少しずつ増えていく野菜が春を感じさせてくれ、心躍らせてくれる。
おまけとして、昨秋、ビニールハウスの余白に極早生玉ねぎ(ジェットボール)
を蒔いてみた。通常露地で6月収穫の玉ねぎだが、暖地用の3月収穫をハウスで
やったら?という短絡的発想でチャレンジ。だが、2,3月の寒さで全く成長せず、
やはりダメか、と半ばあきらめてたところが、3月下旬ごろから太り始め、まあ
まあの出来に仕上がり始めてる。店に並べるにはやや貧弱だし、たかだか200
玉程度なので、野菜付卵配向けとして。お客の反応を見ながら来年もどうか考え
てみよう。
それより、最も売れ行き好調なのがエゴマ。
昨年TVの健康番組で放映されたらしく、度々電話がかかってくる。
先日は種用として大量に注文が…。
在庫が少なくなってきたので、店にも小出し小出しにするが、並べているはしか
ら売れていく。所詮はマスコミの影響だから時期的なものだ、そうわかっている
ものの、ちょっと調子に乗って、今年は栽培面積拡大してみようかと、画策中。

春の嬉しさと無鉄砲さは相性が良くてたまらなく好きだ!
by ut9atbun61 | 2015-04-07 22:52 | 農業(有機) | Comments(0)

やっぱり高田渡

新年度早々吉報。
「高田渡」トリビュートプロジェクトが始まる!
もうあれから10年が経つんだ。
渡さんの青春日記やら漣君のカバーやらが出てくる。
これは買わない訳にはいかないよ。
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高田渡トリビュート

最近思うのだが、渡さんの魅力は常に人を介して(人間を見つめた)表現してた
って事じゃないだろうか。裏を返せば、人を見ていない表現はしないという事。
例えば、春の桜が綺麗だとしても、そこがいいのではなくて、花見をして酒飲ん
で騒いでるおっちゃんらを見て(それも含め全体を)「いいなあ」って思うこと。
格差問題が「どうのこうの」と難しい事を唱えるのでなく、物貰いもなかなか苦
労の多い事だね(だけど何とか頑張ってんだよ)と微笑んでみたり。
「戦争反対!」なんて目くじらたてるでなく、普通の人の変わり映えしない日常
を淡々と唄い上げて、平和な社会が一番だと沁みこませていく。

決して自分が物事の中心にしゃしゃり出てくるのでなく、端っこの方で色んな人
種を観察しながら素敵な言葉を吐き出していく。少々どもりながら。
渡さんはそんなイメージだ。
人が映った風景を切り取って眺めるところに幸せを感じてしまう。
一言で言えば、「一介のひねくれ者」。

私は全く同感で、そうありたいと憧れながらも、まだまだ未熟者。
腹が立つとついストレートに表現してしまうし、いつの間にか輪の中心に躍り出
て、調子乗ってしまうところがある。

数日前、爆笑問題が某総理大臣の事を「あのバカ」よばわりしていたそうだ。
私も全く異論はないけれど、芸を披露する人間がそう簡単に言葉で切り捨てるの
はどうかと思う。まあ、それだけ国情が切羽詰ってきているのかもしれないけど。
高田渡が生きてたら、果たしてどう表現するであろうか?
きっと、気色悪いぐらい褒めちぎって相手を赤面させてくれるに違いない。
やっぱり惜しい人がいなくなったもんだ。
by ut9atbun61 | 2015-04-02 21:15 | 音楽 | Comments(0)