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謙虚な自尊心のすゝめ

先日、「ふふふ祭り」に参加した。
久しぶりの休日って事で家族と(おくがのの)研修生を引き連れて。
会場は何と仕掛け人の自宅。美郷町の廃寺に隣接する大きな古民家。
中々素敵なところ。
昼頃到着すると、もう車いっぱい、人も溢れんばかり。
しかも無国籍人種(?)のるつぼ。めいめいが自己むきだしで気持ちよさげ。
その子供達もまた自然児そのもので、活発天国。
それを見て、我が子らは気後れするのか、だんまりを決め込む。
いささかジェラシーを感じながらも連れてきてよかったと思う。

研修生がしみじみ言う。
「ここにいると、何か海さんがふつうに見えてきます。皆さん凄いですね。」
そう、別の意味で凄いんだよ、と研修生に言いたかった。

ちっぽけな事で悩んでる研修生。不安の塊が覆い尽くそうとしている。
ここにいる一見怪しげな風体の仲間たちは、それぞれの地域で頑張っている。
見るからに(というのは見た目で)苦労してんだろうなという想像は難くない。
現に悩みを抱えてるかもしれない。けれどもそれらの雰囲気を吹き飛ばすほど
の勢いを持っている。その楽しげに振る舞っている姿は、誇らしげですらある。
それを研修生に感じて欲しかった。

中島敦の「山月記」が頭をよぎる。
「臆病な自尊心」と「尊大な羞恥心」。
高校時代出会った、私の大好きな言葉。何故なら私そのものだったから。
それが、ここにやってきて師匠に、ガラスよろしく微塵に叩き割られた。
それで今がある。ここにいる。
「謙虚な自尊心」と「素直な羞恥心」。
それを持てるようになれば、見た目は関係ない。
目の前で、楽しげに踊る髭面たちが、そうだ。

別に研修生らにそんな恰好をして欲しいという訳ではない。
むしろそんな恰好をしてきたら、
「髪を切れ!髭を剃れ!」
自分の事は取りあえず棚に上げて、声を荒げるだろう。
もう私は昔憧れたヒッピー風ではなくなってしまった。
齢を取ったのと、今の土着思想が心地良くなってしまったのかもしれない。
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by ut9atbun61 | 2015-02-25 23:36 | 田舎 | Comments(0)

偉大なる人体実験

「最近、髪を洗う時、石鹸(シャンプー)使わない事にしたよ。フクヤママサハ
ルもそうらしい。」
その言葉を聞いて、私は彼の短く刈り上げた髪を見やった。それからむさい髭に
視線を落とし、再び頭に目を向ける。…そして気持ち後ずさりをした。

大体、そのような胡散臭い・怪しい情報は嫌いでない。むしろ興味津々。
人体には直ちに害が無いと判断して、数日後、私も実践してみることにした。
お湯で十分髪を湿らせてから、指を立て、根元までしっかり洗う。全身、とい
うので身体の方もそうする。
言うは易し、行うは難し、である。
石鹸のつるつる感がなくて、洗った感じがしない。爽快感がない。

3日後、髪の毛がヌルヌルしてきた。嫁から「てかってる」と言われ、訳を話すと
なじられる。

5日後からかゆみが出てきた。ボリボリと掻いていると、白い粉末が落ちてくる。
子供達(男子)は真似をし出した。風呂の時間が短縮できると思ったのか、はたま
ためんどくささ解消法なのか。嫁はますます嫌な顔をするが、もう何も言わない。

1週間過ぎたある日、いつものように風呂上りに髪を拭いていると、突然何処から
か、昔懐かしき新宿西口臭が漂ってきた。あの酸っぱく、何とも言えない臭い。
手にしたタオルから発せられていると分かるまでに、そんなに時間がかからない。
私はもう笑うしかなかった…。

そして2週間が経った。髪の毛は少しべたつきが残るものの、程好くしっとりとし
て、かゆみも臭いももはや無い。何かいい感じ、のような気がする。

決して、成功、とはまだ言えない。これから1~2年かけての様子見だ。
問題は真夏。汗びっしょり掻いた時など、どうなるであろうか?あと、肉食化・洋
食化の身体に果たして臭いがついて来ないであろうか?
これもやってみなければ分からない。

しかし結果は、さほど変わらないはずだろう。
どっちに転んだとしても「あれ、最近髪の毛、増えてない?」といわれるだけ。
但し、片や感心されて、片や笑いをこらえつつ、だろうが。

巷には様々な情報があふれている。
「なるほど」とうならせるものから、「え?」という眉唾ものまで。
ただ大事なのは、自分の判断基準と無理の無さ。
惑わされることなく、自分が納得できると思うものだけ実験してみればいい。
実験はあくまでエンターテイメントであって、苦痛になってはいけない。
それが私にとって“偉大なる人体実験”!

乞う、ご期待! でもないか。そうみんな離れないで…。
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by ut9atbun61 | 2015-02-23 23:19 | 田舎 | Comments(0)

われ山に帰る

山の仕事をしていると自然と頭の中まで鬱蒼としてくる。
杉や檜、おまけに竹で冬場もすっきりしない感じ。
そんな中で久しぶり手に取った本、『われ山に帰る』高田宏
幼い頃、楽しませてくれたあの「彦一頓智ばなし」の小山勝清の生涯を描いた
ノンフィクション。その中で、山に対する愛情が詰まった詩が出てくる。
晩年の詩。

山は心のふるさと 
山の歴史は 人間の心の歴史 
山のくらやみは 心のくらやみ 
くらやみの底に 山の秘密がある
化物がいる 妖怪がいる 
やさしい姫がいる
何億年の人間のくらしが
そのままにひそんでいる

自宅の裏山に四角い石がゴロゴロと転がってる。
以前、石垣に持ってこいのサイズだと思って集めてたら、たまたまやってきた
近所のじいちゃんに「おい、これは墓石だぞ。バチが当たるぞ!」と脅された。
おそらく無縁仏(落ち武者や流れ者)だろうという。
あの時はさすがに血の気が引いた。

山には人間を超えた何かがひそんでいるんだ。
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by ut9atbun61 | 2015-02-18 22:59 | | Comments(0)

山の仕事

 最近、山に入っている。竹の除去や下草刈りに間伐。
山を整備すれば、国が補助金を出してくれるという。
そのため、集落で“おくがのを守る会”なんて団体を作っている。
「またまた、田舎もんだからと言って、補助金漬けにしやがって!」と私は苦々
しく思っていた。
案の定、「ちょっと手伝ってくれんかのぅ。」とSさんから声がかかった時は、
頭の中が渋くなっていった。鶏や畑の事で頭が一杯なのに…。

Sさんは高知生まれ。山師としてあちこち流れておくがのに住んだ先達。
御年75歳、温厚篤実で面倒見よい。誰も悪く言う人はいない。
数年前に奥さんを亡くし、仕事も退き、元気を失ってた時に、この山仕事の話。
みるみるうちに元気を取り戻した。だからこそ、断れないのだ。

一杯引っかけて鼻唄まじりのおっさん達に混ざって、山仕事。
私が一番の若造なので、つかいっ走り状態(研修生はいるが、まだ使えない)。
確かにチェーンソー・草刈機扱いは雲泥の差。それが身に染みるだけ腹立たしい。
「40にもなって…」と不貞腐れかけた。

けれど、独り暮らしのばあちゃん宅の裏山を綺麗にしてあげると、「スマンね、
スマンね。」と満面の笑みを浮かべて現れる。
それを見ると、何て自分がみみっちいんだ、と恥ずかしくなり、不貞腐れ心が
緩んでいく。そして、何でも素敵な世界へと早変わり。

おっさん達の軽快な動きと、豊かなボランティア精神(とはいってもアルコー
ル目当て)。清々しい山の空気(とはいっても最近好天温暖続きで)。草刈機
での竹伐採法を学ぶ事が出来る(とはいっても明日には忘れてしまう身)。
何よりも、集落のおっさん達と一緒になって汗をかいたという事実だけで良い
のかもしれない。何も求めるでなく、時間の共有というか。
自分の仕事の時間なんて、いつでも作れるはず。
 
終わってようやく気付く自分に嫌気がさすものの、どことなく爽快感に包まれ、
昨日も夕暮れを迎えることができた。
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by ut9atbun61 | 2015-02-16 22:35 | 田舎 | Comments(0)

ザッパの名言

面白い記事を紹介された。

記者「ビートルズみたいに平和や反戦の歌を歌わないんですか?」
フランク・ザッパ「今おれはデンタルフロスの歌を歌ったんだが、お前の歯は綺麗になったか?」


さすがは鬼才ザッパ。私の心にストンと落ちた。
ジョンレノンのように音楽で主張する事も大事だ。
けれども、それが全てではない。
最近、きな臭い風が漂ってくるこの頃、つい騒ぎ立てたくなる時がある。
無知・無関心はいけない。けれど私の弱点は、無口のエネルギーを持ち合わせてな
いところ。言うは易し。声を上げることで憂さ晴らしになってしまう自分がいた。
それで満足してはいけないはずなのに。
そこで私はぐっと黙って、目の前の事をやり続ける。
そうすれば何か見えてくるかもしれない。

敢えて、そう思わせてくれる言葉だ。
ザッパの実験的音楽を聴くと大変疲れる。決して憂さ晴らしにはならない。
「黙って自分で考えろ」って言ってるかのように…。


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by ut9atbun61 | 2015-02-11 22:52 | 音楽 | Comments(0)

たまたま通信2月号

 2月に入って、また風邪気味…。
もう自分自身が嫌になるくらいだ。
まあ、風邪の達人だから、対処法は心得ているけどね。
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by ut9atbun61 | 2015-02-04 12:23 | たまたま通信(養鶏) | Comments(0)