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読書ノート

 今年は秋の夜長を愉しむ隙間がない。あちこち会議だのイベントだの飲み会だ
の出事が多く、お陰で静かに頁をめくる動作を忘れてしまった。
それはそれで大切な事なのだろうが、活字禁断症状が出る前にさらっと読み流す。
最近の3冊。

①「ビブリア古書堂の事件手帳」 三上延
普段決して手が伸びることがないTVドラマ上がりのベストセラー本。古書ネタと105
円に魅かれた。将来古本屋をやりたい私からすれば“ためになる”気もするが、コンソ
メスープの如く余りにもあっさりし過ぎる。ただ本の素晴らしさ(意外と文学入門)を広く
アピールする姿勢に共感。続編でも出しやいいのにと思う。

②「腰ぬけ愛国談義」 半藤一利・宮崎駿
本屋で手に取ったもののレジに向かわなかったが、後日、偶然にも友人が貸してくれた
本。大御所2人の思い出放談に付き合った気分だった。その中で退屈な部分もあり、砂
金を見つけたかのような部分もあり。
「(膨張する中国を見て)、その大陸と原発だらけの列島をどう共存させるのかという戦略
的な視点が必要なのに、ちっぽけな岩礁一つを巡って、チョッカイを出し合っている様子
というのは、まことにバカげていますよね。」
「(過疎地がいっぱいできると)、今度は入ってくる人間達が出てくると思う。食い物が無く
なったら、ひとは農業をやりますよ。」
悪態楽観論は意外といいのかも。

③「越後つついし親不知」 水上勉
いや、これには参った。新幹線の移動中の読み物としたのだが、失敗。重すぎる。
その日丸ごと、悲しみにくれながら「人間の宿命」とはなんて真面目に考えてしまいそう。
本来水上勉の暗さと自然描写が好きなのだが、表題作は群を抜いてる暗さ。二日酔い
だったらまずもって戻すだろう…。勇気のある方は読んで欲しい。
弱き者と裏日本自然と伝統工芸・文化の3題噺を業で包み込めばもう誰も敵うまい。

 さて、のんびり冬支度しながらこれから少し夜を愉しめそう。
ちょっと掘り下げてサンカ(民俗学)や中島岳志(保守系)、辻潤(ダダ)なんか読みたい。
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by ut9atbun61 | 2013-11-28 21:30 | | Comments(0)

たまたま農産物

今年もたまたま農園主力商品販売中!
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煎りエゴマ、白と黒の2種。
はたけのふりかけ(エゴマ・モロヘイヤ・ニンジン・しいたけ・米ぬか・塩)。
ゆうの会特製古代穀、赤米(たまたま農園)、緑米(よろずやますなり)。
昨年より収量も上がったことだし、
産直市、マルシェやイベントにと、今年は力を入れて参ります。
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by ut9atbun61 | 2013-11-25 21:03 | 農業(有機) | Comments(0)

たまたま通信 ~卵から小屋へ~

 小さな薄ピンク色の球を鶏小屋で見つけた。
遂に、初卵がお目見え!
今年は、獣にやられまくって卵供給が追い付かない状況だっただけに喜びひとしお。
ただ単に、喜んで目を細めている訳にもいかず、ひよこ時期より育ててきた小屋も手
狭になったことだし、最も大きな鶏小屋は、獣の宴によりずたずたに…。
という事で、今日・明日鶏小屋を大改装する事に。地域興し協力隊のT君と研修生2
人に手伝ってもらう。
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大工経験ありのT君の指示のもと、てきぱき、とまではいかないが、着々粛々と進ん
でいく。
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10年前、何も分からず山から木を切り出し、廃鉄板などを組み合わせてトカトン建て
たボロ小屋。Iターン仲間達の助けを借りて、次の10年へ向けて。
明日完成したら、たっぷり呑ませてやろうっと。
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by ut9atbun61 | 2013-11-20 22:37 | たまたま通信(養鶏) | Comments(0)

なよし復興節

 11月はイベントシーズン。我が“おくがのリズムセクション”は毎週末出ずっぱり。
本業はどうした!なんて陰口も叩かれそうだが、そこは棚に上げとくとする。
本日は美濃小最後の地区合同文化祭(廃校になるらしい)を盛り上げるお手伝い。
それで昨日はここ。
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旧名賀小グラウンドに仮設ステージ。
名賀地区の皆さんは音楽とお祭りが大好き。昔からよく唄わせてもらってた。
今回は災害復興という重い(想い)テーマを背負ってる。
こちらもちょっと構えてしまった。「何を唄おうか?」
まず頭に浮かんだのが、泉谷しげるの「春夏秋冬」。シンプルさゆえ今更気付いた名曲。
あと、私のオリジナルをちょこちょこやって、最後に何か元気の出る曲を…。
復興テーマといっても、♪花は咲く~♪なんて私が唄っても背中むずがゆくなってしまう。
ひねたのを…と考えてるうちに出てきたのが、『復興節』。
関東大震災後に添田知道という人が作った演(説)歌。
それをいじりまくって『なよし復興節』とする。

♪雨にやられて 川あふれ 全て流され ぼう然と あらま おやま ところがどっこい~

これが有難い事に大好評で、私も嬉しい限り。
と、思ってたら何と、すでにソウルフラワーユニオンが神戸震災用にアレンジしてるでは
ないか!添田唖蝉坊の遺伝子は高田渡&なぎらだけではなかったんだ!!

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by ut9atbun61 | 2013-11-17 22:59 | 田舎 | Comments(0)

フェイスブック1年 を祝う?

 フェイスブックを始めて1年が経った。
友人達が“面白役立ち”自慢をしてたから。それではやってみよう、と。
それで「友達ひゃくにん出来るかな♪」なんて始めたもんだが。
蓋を開けてみれば、百人越えで賑やかになってきた。親友・知人、遠方・近所に、老
若男女、おまけに左から右まで。各々が思いのたけをぶちまける。皆の動静も逐一
入ってくる。特にマスコミが流さない小ニュース・裏情報などは願ったり。私も告知や
宣伝に十二分使った。本当に便利で有難い装置だ。

 ところが、だ。どうも最近、おっくうになってしょうがない。元来飽き症は言わずもがな。
次から次へと情報が流れてくる。方丈記ではないが、「ゆく川の流れは絶えずして、
しかも、もとの水にあらず。」 川の流れに竿をさして一瞬の水をすくおうとしてきた私。
もう草臥れてしまった。元々頭の容量が小さいので、どだい無理な話。それに加えて、
コンピューターが勝手に人を紹介してきたり、「いいね」や他人の誕生日祝いを強要す
るものだから、頭にもきた。人間よりパソコンが楽しんでいるのが気に喰わない。

 ここで「やってらんねえよ!」と啖呵きってきっぱりやめると格好いいんだが、そんな
度胸も無し。何かいい情報があるかもしれないから、取りあえず控える程度にしとこう。
私なんてそんなものだ。という訳で、フェイスブックは、少々小さく地味に…。
 大体携帯を持ってない奴が、フェイスブック始めようという事自体がとんちんかん。
私は、新聞的なブログの方が性にあっている様な気がするので、こちらに重心を置い
て参ります。
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by ut9atbun61 | 2013-11-12 22:24 | Comments(0)

有機な時間 加藤登紀子さんと共に

昨日から今日にかけて有機農業漬け。
昨日、加藤登紀子さんとゆうの会の意見交換会。
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ゆうの会が誇る女シェフ達が、お喋り以上に手をかけた逸品に舌鼓。素朴野菜の味
を十分引き出してくれる。
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加藤さんの饒舌ぶりも止まらない。農業の話から政治の話まで。少し過激に…。
藤本敏夫氏の「農的幸福論」を改めて読み直したくなってきた。
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最後の記念写真。しっかり撮ってくれと頼んだ奴が悪かった。主役が横向いてる…。

今日は美都でシンポジウムと加藤登紀子コンサート。その合間に私たち“おくがのリズ
ムセクション”がエントランスでゲリラライブ。陽だまりの中で気持ちよく演奏が出来た。
お客も意外にも足を止めて聴いてくれた。
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充実した2日間であると共にさすがに草臥れた。
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by ut9atbun61 | 2013-11-09 22:28 | 農業(有機) | Comments(2)

じぶんでかくぼくのほん・わたしのほん

 1975年に発売され、多くの人に愛された(かな?)「じぶんでかくぼくのほん」、
「じぶんでかくわたしのほん」。私を活字中毒症へと誘ってくれた金字塔的読本。
今や新刊は無く、中古で探し出し、我が3人の子供たちへプレゼントした。
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この本のすごいところは、自分について、自分で書き上げていくという事。
そして将来見返す事が出来る、いわばアナログタイムマシン。
昭和風のイラストで温かみもある。
 30年前に書いた私の「ぼくのほん」を子供達が引っ張り出してきて、ワイワイ騒ぎながら
見ている姿を見て、買ってあげようと思った。
考える、書く、読む、笑う、思い起こす。全てが詰まった感性豊かな本。
今小さい者達が、一生懸命書いている姿を見ながら、30年後、再び開く姿を想像して私がわくわくしてしまう。しっかり本に狂ってくれ!
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by ut9atbun61 | 2013-11-05 23:00 | | Comments(0)

御嶽から

文化の日は生憎の雨に染められた。
おくがのでは毎年この日に御嶽(みたけ)登山をする。地域内外から大勢が集い賑わう。
鎌倉時代の元寇襲来に備えて見張城を作ったといわれる跡地。登山口は我が家の奥。
早朝からのしとしとと糸の様な雨は皆を中止に向かわせた。
しかし師匠の一言で“有志参加決行”となった。
「文化の日、この日に登らずして何が年中行事だ。文化というのはやらなくなったら廃れ
るもんだ。」
(その様な)言葉が私の胸を打った。中止の文字が消え、何かが弾けた。私は言った。
「よし!登ろうじゃないの。」
嫁や子供らはイヤダと言って家の奥に引っ込み、有志5名(といっても私と師匠、いつも
の飲んだくれ仲間)が雨にも負けず、頂上を目指した。
髪はずぶずぶ、足元はぐちょぐちょ、身体はふらふら。空元気の御一行様は、やっとの事
で登頂。そしてそこには、昨年ダメ元で植菌したほだ木から無数のしいたけが!5~60は
あろうか。喜びもろとも袋一杯に詰め込み、おっさんらは朝から2本目のビールを頂上に
て口まで運ぶ。寒さに震えながらも無駄口だけは絶えない。
「まあ、これ(しいたけ)が無けりゃ、わざわざ上がらないよな、こんな悪天候で。」
「大体雨の日に登山なんかやるもんじゃない。全く阿呆だよ。」
「えっ???!!」
私の中で何かが崩れていった。
しかし手にはしっかりとしいたけの袋を握って…下山し始めた。
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by ut9atbun61 | 2013-11-03 23:43 | 田舎 | Comments(0)

人を批判するということ

 ここのところネットで話題になっているニュース。

http://www.asahi.com/articles/TKY201310310216.html?ref=reca

初めはそれほど気に留めなかったが、外野陣の騒ぎ方がちょっと激しすぎるんで、私も
この際考えている事を述べたい。
単純に手続き論として考えれば、山本さんのやり方はまずかったかもしれない。ましてや
一国会議員として勉強不足では済まされない。処分の対象になるのはやむを得ない。
また天皇ヘイカに手紙を渡す行為もどうかなと思う。影響力を考えての事だろうが、政治
的中立の立場のスタンスを崩してまで発言できないだろうし、また周りが許さない。もっと
他にやり方があったと思う。
 しかし問題はそこでは無い。今回の山本氏に対するバッシングのひどさである。
「不敬」だとか「死罪」だとか「朝鮮へ帰れ」だとか。(何故すぐ朝鮮を出すのだろうか?)
挙句の果ては投票した人までも「馬鹿」扱い。いわゆる“ネトウヨ”達が気炎を上げてるの
だろうが、今回は何となく多くの国民も同感してるようで怖い。ヤフーのアンケートでは、
約9割が山本氏の行為を批判している。(但しこれは、天皇制の問題も絡んでくるので
簡単には片付けられない)
こういう発言を聞く度、腹が立つより悲しくなってくる。国を愛するだの誇りを持てだの崇高
な事を言っておきながら自分と異質なものには汚い言葉を投げかける。
単に日頃のうっぷんのはけ口を、叩き易そうなものへ向けているようにしか見えない。
それか、裏東電みたいにたった一人の自由人に恐れを抱いて潰そうとしてるのか。
そんな邪推はあまり好きではないが、そのように映ってしまう。
鶴見俊輔という素晴らしい人が“思想よりも語り口”と言っているが、まさに人間同士の信
頼関係は言葉から始まる。決して罵詈雑言では解決に向かわない。
 山本太郎さんがこの手の挑発に乗らず、正当な批判にはきちんと答えて、か弱い人達
の代弁者であり続けて欲しいと思う。

私の心の底にある想いは、彼の勇気ある行動に対して取りあえず拍手したい。
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by ut9atbun61 | 2013-11-01 21:17 | Comments(0)