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高田渡 詩集

今年も、もうすぐ高田渡氏の命日がやってくる。
 高田渡の幻詩集が昨年でていたとは!しかも発行日が私の誕生日!!
「個人的理由」。
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純粋無垢な中にも、ひねた言葉があちこちに隠されている。やっぱり高田渡だ。
これは詩の内容云々ではなく、高田渡という吟遊詩人が20歳の頃、何を思い、夢見て
たのかを知るための書。シンプルな言葉とシンプルな写真。
今という時代にはこんな本は出てこないだろうという意味でも貴重な本。

  詩人

秋風が通りぬけると 
緑葉は 
ペラ ぺラ ぺラ 
と 散るのです。

その声をききつけ 
詩人は 
ペラ ぺラ ぺラ 
と しゃべります。

印刷屋は
朝となく 夜となく 
スル スル スル 
と 刷ってしまいます。

運命とは悲しいものです。
今日も街中から
きこえます。

ペラ ペラ ペラ
と。
 
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by ut9atbun61 | 2013-03-29 21:33 | | Comments(0)

卒園式の涙

 息子が今年から小学校に入るという。
もう?と問うが、どうやらそのように決まっているらしい。
先週日曜日には地元保育園で卒園式があった。
私は保護者会長という肩書を押し付けられていたので、人前でしゃべる役。
苦手なお決まり挨拶と感傷的祝辞を並べないといけない。更にはこれまた苦手な背広に
ネクタイを身に付けて。全く「泣きたく」もなるが、肝心の涙は出てこない。
嫁さんから、「あんたもたまには感動して泣いてみたら」と揶揄される始末。

 当日はとても素敵な式だった。子供達の成長を振り返り、歌を歌い、子供が親に感謝を
述べる。皆、感動・涙の嵐。うちの嫁さんも子供が手紙を読むと、顔をくしゃくしゃに。中で
も、卒園児代表のお父さん挨拶なぞは素晴らしいの一言で、皆の心を一掬いしていった。
私はというと、昨夜泣きの練習をしたものの、全くダメ。感動をよそに子供らの滑稽な様子
に終始笑いを堪えるのが精一杯。挨拶も自分の無手勝流。おそらく、周囲は興ざめであっ
たに違いない。また、冗談で「お前は涙も流さないのか」とからかわれるだろう。相済まな
いとは思っているのだが。

どうも“式”なるものは、私にはよろしくない。
会場が一つの流れになるので、性格上逆らいたくなってくる。
私にとって、卒園式は振り返りながら袖を濡らすのではなく、「ようやく一人前の子供に
なったな」「今から新しい世界に飛び込め」と意気込んでいくもの。我が子の成長を見て、
嬉しい嬉しいの顔がほころんでくるだけの事。涙は今のところ要らない。

しかしこういう冷酷人でも涙を見せる時もある。志半ばで倒れた方や無念・悔しさに対する
悲しみに対しては、少しばかりの涙が自然に出てくる。

 それでも式の最後には、不覚にも大粒の涙を流したので面目躍如か。
長時間との闘いでつい油断して大欠伸。子供達以外誰も気付いていないはず…。
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by ut9atbun61 | 2013-03-26 22:56 | Comments(0)

旅の記憶 ~素敵なもの見つけ~

 旅すると必ず出会う、チョットしたいいもの、今年は3題。

夜行列車から降りて、大鰐温泉駅で朝風呂を浴びる。そして乗り込んだのが弘南鉄道。
かつて東急で使われていた2両編成の車両には、2個だけハート形のつり皮があると
いう。それをすぐに見つけた!リンゴと岩木山をモチーフにしている。嬉しい半面、閑散
とした車内だからこそという寂しさも。
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木古内という本州北端の駅前で時間を潰していると、見つけた!!思わず入りたくなり
そうな駅前食堂“急行”。味なんかどうでもいい、むしろ安っぽい味の方が(失礼)…。
黄昏の雪景色が良く似合う。次回はここを目指して来ようと、後ろ髪惹かれる思いで
後にした。
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旅の最後に出会った快速サンライナー。中々お目にかかれない山陽路の短距離走者。
ネーミングと色彩が大好き。おまけに初代関西圏を走った新快速電車。最後のご奉公か。
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結局昭和の遺産に酔いしれているだけかもしれないが、過去を背負ってきたもの達を
じっと見つめる事で私の想像力は一段と逞しくなる。
きっとインスパイアされるものがあるはず。
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by ut9atbun61 | 2013-03-22 21:59 | 鉄道 | Comments(0)

旅の記憶 ~はじめる前に~

「今回の旅行はどうでした?」 「旅行なんてなかなか行けないから羨ましい」
よく人に言われる。大人げないと分かっていながら私は反駁する。
「いやいや、旅行じゃなくて旅です」「旅行なんか俺も行かないよ、行くのは、た・び」 
相手の怪訝顔も気にしない事にする。私のやってるのは旅なんだ。
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私の旅は極力お金を使わない。勿論、享楽に使う余裕など無いのだが、貧乏旅こそ
愉しい。贅沢無用。基本、運賃は5日間で約12000円。それに寝台列車代(1泊2日
)をプラスする位。宿も安いところか、親戚友人宅へ。食費もたまには奮発するが、
普段は抑え気味。それでも毎年予算オーバーする。どだい世間はそういうもんだ。

こんな旅をもう6年も続けている。長男を連れてはや3年。初めヤメロと言ってた周囲
もあきらめ節。そしたら人智を超えた何らかの力まで働いて私の旅を邪魔してくる。
2年目は、迎えに出た嫁さんの車がスピード違反で捕まる。
3年目、3月大雪でR315が通行止。山口線も倒木で運休。ようやく夜中に、新山口
から代行タクシーで徳佐に帰る。
4年目は言うまでもない。3,11震災で新幹線に10時間閉じ込められる。
昨年は、八戸のホテルでエレベーターに乗る寸前に震度5。もし乗っていたら…。

こうなると今年も期待が膨らむ。今年はどんなドキドキが待ち受けているのだろうか!
と、旅直前には北日本大荒れの報。家庭では行く行かぬのひと悶着で大荒れ?

その時は旅の4日目にやって来た…。

行く先々でのトラブル。色々経験してきたが、振り返ってみるとどれも濃密な時間。
どうしよう、と本気で焦りつつも、心のどこか隅っこではそれをちょっとだけ愉しんで
る自分がいる。決してナルシズムではない。危険と隣り合わせではあるが、それは
どこに居ても一緒。ましてや子供がこれから生きていくにあたっての小さな試練と
巡り合うなんて、素敵な話じゃないか。
 そんな下らない事が意外に大切だったりする。「人生塞翁が馬」だから。
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by ut9atbun61 | 2013-03-20 21:43 | 鉄道 | Comments(0)

いまみや工房ライブ

 昨日は東出雲町の「いまみや工房」でライブ。
工房主人(陶芸家)の石窯ピザのランチを皮切りに、私のソロライブ(前半)、おくがの
リズムセクションライブ(後半)、そして持ち寄り料理で楽しい懇親会へ。
残念ながら写真は全て取り忘れ、いつもの如く。
あとは路銀稼ぎにあこぎな事を…と思い、ゆうの会特製古代米やエゴマ、自家製ふり
かけなどを並べる。ちゃっかりマイCDも。口上は下手でも、おかげさまで売れた。

それにしても、私の変てこな唄を気に入ってライブまで企画してくれる方。それに来て
くれた方、どう褒め上げてもタダものじゃない。曲者?いや優しき理解者か。
私の唄は、言葉と余白が多いので皆さんの逞しい想像力があって初めて映えてくる。
最近はそれにひねた眼を持ってきた。だから余り一般受けしない。それが狙いでもある。
幸いバンドメンバーの辣腕で何とかカタチには仕上がるが、一人だとどうしようもない。
でも、やってて私は実に愉しい。

夕暮れと共に、他メンバーは日帰りというから、私一人奮起。色々人・話・盛り上がり。
 祭りの翌朝はぐたぐた。それでも友人と会って、面白人間の紹介と出雲で足踏み。
あとは眠気と闘いながらの帰路。

 これで農閑期の締めとする。明日からは栽培講習会やら法人の春作業準備などが
控えている。やらなきゃ。
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by ut9atbun61 | 2013-03-18 23:54 | 音楽 | Comments(0)

旅の記憶 2013

旅から帰って…。
やっぱり今年も色々遭遇。天、人、涙、笑顔、本そして鉄!

雪と寒さに重ね合わせて、
人生の縮図の様な旅。
“みちのく”という響きを咀嚼しながら、
旅が日常と化するスバラシサ。
「わーっ」と叫びたくなるような爽快感の後には…、
やっぱり非日常でしかないという寂しさがちょっぴり。

何やかんやで気障な言葉を並べても、帰るべき場所にすごすご戻ってくる。
どっと疲れを覚えると共に、明日からの転がっていく日々とどう向き合うか、
まだ戸惑っている私。

そんな格好つける暇なく、朝からせっせと鶏のエサやりに向かう…。

時間を見つけては、旅の自慢をちょっとだけ披露したい。
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by ut9atbun61 | 2013-03-14 23:54 | Comments(0)

旅に出る

明日から一週間の日常逃避行。旅という異空間に身を委ねる。
ちっちゃな子荷物を今年も引きずって。
足の向きは東北方面。
最近は暖かく、絶好の野良日和だが家の事からあえて目をそらす。
嫁さんには殊更、両手を合わせておく。

さてさて、果たして今年はどんな事件が待ち構えているのだろうか?
しばし、俗世間からおさらば!
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by ut9atbun61 | 2013-03-06 21:25 | Comments(0)

お知らせ

3月17日 松江市東出雲町の「いまみや工房」にて久しぶりの単独ライブ。
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自然農のよもやま話や石窯ピザ、コーヒーなどがつく。たまたま農園のゆで卵も出して
くれるという。
このいまみや工房の主(陶芸家)、三島さん。余程の変わり者とみた(失礼ながら)。
私の唄を聴いて、いたく感動してくれた上に、ライブを企画してくれるのだから。
その勢いで他の人にも聴かしたそうだが、皆さんぴーんときてない様だったという。
おそらくそれが当たり前。詩や曲に棘や粗を目立たせているから。
私の唄は一般受けなぞしないもの。決して謙遜している訳ではない。

日常を杯に注いで、安っぽいするめをゆっくり噛みくだく、じわじわほのかなうま味がでる、
そこから出てきた言葉を唄っていきたいなと思う。
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by ut9atbun61 | 2013-03-04 23:32 | 音楽 | Comments(0)

たまたま通信 ~鶏声人語~

 まずはこの画像をご覧ください。一体これは、何でしょう?
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その通り!これも鶏の一種です。

 どっかの国の科学者が開発した新種の鶏で大手ファストフード社が目を付けたという。
羽や毛をむしる手間を惜しんだ結果誕生した鶏…、毛が無いので耐暑性も付き、生産力
アップといい事づくめ。どうです。すごい発明でしょう。
えっ、見た目が…、いやいや、目をつむってさえ食べれば全く問題なし!

おそらく私の友人であれば、これを見て、腹を立て、呆れ、目をそむけるだろう。
私もほぼ異論はない。
しかし冷静になって考えれば、人間のやってきた事って以前とそれ程変わってはいない。
鶏であれば1日1個産卵、柔らかい肉質などを、野菜種だと品質、味、耐病性を追求。
全てが人間の都合、効率性追求に研究が注がれてきた。だから今始まった事ではない。
ただ今回は鶏として見たら、たまたま気持ちが悪いという印象を抱いているに過ぎない!?
おそらくこれが見た目が悪くなかったら、半分の人は騒ぎ立てない。そしてあと2,3年も
経てば、忘却好きな人間にとって一過性心配性も喉元過ぎれば、ハイ終わり。
アカルイ未来のために目をつむって食べましょう…ってことか。

 結局人間は、何事も行きつくところまで行かないと気が済まないのであろうか。
おそらく行きつく果ては、取り戻せないものを沢山捨て去ったさぞ綺麗な世界なのだろう。
しかし私はその日になっても、せっせと首切った鶏を熱湯に浸けては、両手で毛を毟って
いる事でしょう。携帯も持たずに。
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by ut9atbun61 | 2013-03-02 22:48 | たまたま通信(養鶏) | Comments(0)