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Iターン

 今日は来訪客あり。
 農林課より、この度Iターンでやってきた人に話をして欲しいということだった。
やってきたのは50半ばのご婦人。とはいっても、ハンチングに細身のジーパン
といういでたちで、とにかく格好好い。だが、やって来るなり口は機関銃の如し。
いきなりで圧倒されてしまった。
 聞けば、色々壮大な計画をお持ち。自給的生活、有機循環農業、援農体制、
加工販売、芸術との融合等々。私も夢見ている世界を熱く語る。
 役場職員は、どうやら話について来られない模様。私はようやく喋る隙間を見
つけて、「それはちょっと難しいでしょ…」と言いかけた。
 その時、ハッと気付いた。

 かつて、私が農業を志した時、さんざん言われ、悩まされた言葉がそれだった。
折角、自分が真剣に考えている事を、他人が一言で片付けてしまう。勿論、それ
は自分の経験や、周りの状況に裏打ちされた言葉ではある。その地域で上手に
生活するためのアドバイスかもしれない。しかし、その一言が、人生を大きく左右
することがある。気軽にいう言葉では無い。
 実際、私がここで住むことになったのは、「農業で儲けられんが、まあ何とか生
活は出来るからやってみい」という一言だった。
 私も10年暮らして、地元民の面を被ってついつい偉そうな事を言うところであった。

 その後も色々話を聞くと、彼女、只者ではなさそう。思い立ったら即行動。一見無
茶な行動力、その裏には貪欲な探究心と様々な技能を持ち合わせている。決して
“言うだけ”の人ではない。何より、50にしてこのバイタリティー。(話せば長いので略)
 とにかくこの地でやってみたいというので、期待を込めつつ見守ろうと思う。理想実
現のためには、協力は惜しまない積りだ。
 今日は、良い話を聞かせて貰った。但し、もう少し話は短めに、そして人に話させる
余裕を持たせて欲しいな。
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by ut9atbun61 | 2010-09-30 22:30 | 田舎 | Comments(0)

たまたま通信 ~卵食べ比べ~

久しぶりの雨。山水の出が悪くなっていたので恵みの雨。
先日、卵のお客さんが御土産を持ってきて下さった。
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 最近、噂では知っていた「えごま卵」「こめ卵」
エゴマも飼料稲も両方作っているので、今後の参考になる。
 特にエゴマは、鉄分と脂質の「α-リノレン酸」が多く含まれ、
他にたんぱく質・カルシウム・ビタミンB・ナイアシン等、とにか
く栄養価の高い食品。鶏のエサにも悪いはずがない。
 早速、卵かけご飯をして食べ比べをしてみた。
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イメージの助けもあってか、違いがはっきりしている。色や味に
関して言えばえごま卵は濃い。一方のこめ卵はさらっとあっさり。
 それぞれが個性的なので、どちらがいいとはいえない。

 たまたま農園が目指す卵は、に安心して食べられる卵、
に美味しい卵、に栄養豊富な卵。
それに基づいて、エサや環境づくりを研究中。色んな“こだわり”卵の
いいとこ取りしてオリジナルの卵作りのお手伝いをしたい。
 あくまで卵を産むのは、鶏達なので。
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by ut9atbun61 | 2010-09-27 18:25 | たまたま通信(養鶏) | Comments(0)

名物おっさん

 近所の名物おっさんが何やら鍋を持ってやって来た。
「どうだね。あんたもやりんさい。」
と骨付き肉の煮付けを差し出す。「何、これ?」と尋ねると、
ニヤッと笑って、「うちの山で捕れたサルじゃ」。
 居合わせたおばさんらは、「気持が悪い」とがやがや。
ゲテモノ好きの私は、躊躇しつつもかぶりついてみた。
硬くて、ぱさぱさしているものの、臭みはない。あまり美味しいもの
とは言い難い。

 このおっさん、凄いというか、面白いというか、変わっている。
御歳80を超えてなお、元気。朝から晩までごそごそと動き回っている。
或る時は、堤でウナギ捕り。また或る時は、カモを手製の弓矢で狙う。
先日は、一生懸命虫取り網でスズメを捕ろうとしていた。
 焼酎を片手に様々な物を食す。私も時々、御相伴に与るのだが。
川魚の刺身(寄生虫がいるので危険と後で知った)、スズメバチの子、
マムシ、イタチ等々。中でも、2人でタヌキの焼き肉をした時は、大変
だった。タヌキのホルモンを焼いたが為に、その後一週間は獣の臭いが
取れなかった。
 そのおっさんが言うには、「この世で一番美味しいのは、恐らく人間だ
ろう」。理由は色んな物を食べるからだとか。だから2番目は、人間に
最も近いサルという論理らしい。
 しかし、改めてその考えが間違っている事が分かった。
 それでも、やっぱりこのおっさんは凄い!
 
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by ut9atbun61 | 2010-09-24 21:43 | 田舎 | Comments(0)

ケールの植え付け

 2週間前に植え付けを始めたケール(青汁の葉)。
稲刈りの合間合間の作業で、伸びに伸びたがようやく終了間近。
始めに植えたケールは、強い日差しの下ですくすく育って御覧の通り。
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植え付け前のケールの苗は、こちら。
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色あせて、ひょろっとしてて、頼りなさげ。しかし、これを畑に下ろすと
青々と元気になる。勿論肥料は、鶏糞と有機配合肥料をたっぷり。
 ケールという野菜は、キャベツなどのアブラナ科の原種。だから、大変
自然適応能力があり、強健。苗づくりも一般野菜の如く、大切に慎重にと
育てるのでなく、むしろ放ったらかしで強さを引きだすように育てる。
 このやり方は、邪道なのかもしれないが、少なくとも私が今までやってき
た範囲ではそう感じる。
 有機農業の世界は、特にその野菜の特性を掴んで、自然に近い状態で
育てていかなければならない。難しいけれどやりがいのある業だ。
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by ut9atbun61 | 2010-09-22 21:09 | 農業(有機) | Comments(0)

たまたま通信 ~近況と展望~

 最近、ようやく暑さも和らいできて、鶏達も多少元気を取り戻しつつあります。
エサも、学校給食の発酵飼料と配合飼料の食いつきもよくなり、産卵数も少し
づつ回復傾向で、店頭販売分も増やせそうです。
 今冬からは、新たまごもお目見えとなることだし。

 ただ、広島で週2回開催されていたちゅーぴー有機市がなくなるという残念な
話も飛び込んできました。確かに、立地条件や知名度にいまひとつだったので仕方ないです。
しかし、世話人方が新たに有機市の開催を目論んでいるとのことなので、期待。
 我がたまたま農園の最大のテーマは、自然に逆らわない卵と野菜づくり
であり、有機・無農薬は勿論、将来的には(出来れば独自の)自然農法を目指していま
す。それだけに、こだわった青空市や店舗に自分の生産物を置きたい。
 おそらく鶏君達も、何万羽もケージで飼われている可哀そうな仲間達の卵と、
一緒に店に並びたくはないと思うに違いありません。失礼な言い方かもしれま
せんが、その意識(つまり食に対して)は、とても大切なことだと思います。
 
 現在、周りを見渡すと、同じ思いを持った生産者達がちらほらといらっしゃる
ようなので、横の連携グループを作って、自慢の品々を出していきたいと考えて
います。
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by ut9atbun61 | 2010-09-20 20:54 | たまたま通信(養鶏) | Comments(0)

 土竜

 今日はモグラと出会った。夜行性のモグラに昼間出会うのは珍しい事。
大きい奴が1匹、それに連なるように小さいのが3匹。足元でちょろちょろ。
私は最初何だと思い、「あっ、ネズミ!」。とっさに足が出た。最近、ネズミに
納屋の米ぬかを食い荒らされているせいか。
 足が見事に物体を捉えたため、「殺ってしまった」と後悔。出てきたのは、
何と、ぐったりした子供モグラ。最後尾で必死にお母さんモグラの後を追っ
ていた奴だろう。何とも申し訳ない気持ちでいたたまれなくなる。
 
 確かにモグラは、何処かしこに穴を掘る迷惑な動物。
畑の野菜の成長を妨げたり、田んぼの水漏れを引き起こす。
しかし、実際に人に危害を加えるでも無し。野菜や米を食い荒らすでも
無し。畑の土を掘って、ミミズを食すだけ。むしろ天然のトラクターの役割
を果たしてくれるのだ。
(これはイメージ写真)
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 モグラにしろ、ネズミにしろ、ヘビにしろ、みんな目的を持って生きている。
それを常に頭のどっかに入れておかないと、ついつい人間が一番と勘違い
してしまう。だから、せいぜい殺めてしまった時は、心から謝らなくては。
そして何か自然が喜ぶような事をしなければ。
 そんなのはきれいごとで一笑に付されるだろうが、そうありたいと思っている。
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by ut9atbun61 | 2010-09-16 21:28 | 田舎 | Comments(0)

はみ

 毎年この時期になると“はみ”がでる。
(ヘビの画像は評判が悪いので自粛)
私はこちらに来て初めて知ったのだが、まむしのこと。
特に稲刈り跡に見かけるのだが、今日も遭遇。
 地元のじいちゃんらには、美味しい食材だったり焼酎の漬け材料。
真偽は定かでないが、中でも生き血や生肝は絶品とか
 おばちゃんらにしたら、見たくもない恐ろしい生物。
 子供達にとっては、ちょっと怖いけど興味の対象。

 私も久々に捕まえる。 まずは殺して頭を取る。歯に猛毒があるの
で取り扱いに注意。それから皮と内臓を剥ぐ。
 私の調理法は、いつも衣をつけて唐揚。
家族は誰も食べないので、知人らに黙って出すと美味しいと舌鼓。
鶏のささみのようであっさりだが、栄養満点である。
今回はにんにくと醤油に漬け込んで焼いてみようと思う。
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by ut9atbun61 | 2010-09-14 21:33 | 田舎 | Comments(0)

減農薬栽培?!

 昨日、我が家の田んぼ第一弾稲刈り終了。
近所の人から預かって作っている3反歩。西いわみヘルシー元気米 
(所謂減農薬栽培)の基準で栽培したもの。刈り取り、乾燥、籾摺りは、
法人の機械でやってもらう。今年は、昨年に比べやや不作だった。
 
 現在我が家の田んぼは、前述の預かり分3反と有機無農薬栽培の
自前の1反。本来であれば、全て有機無農薬で作りたいのだが、小作
という立場、農協との付き合い、自身の技術の未熟さ、時間的余裕の
無さなどの言い訳を盾に避けてきた。

 しかし、正直言って減農薬栽培は基準が大変曖昧でいい加減。
私自身は、なるべく除草剤や農薬を使わなくて済むような努力をしてきた
つもりだが、言ってしまえば減農薬とは、通常使用する除草剤・農薬の回
数や量を減らせばOKというもの。(私達が栽培している減農薬栽培は、
堆肥(牛フン)を使うことで化学肥料を減らし、農薬類も当地比半分以下)

 結局のところとの間には果てしない距離があるが、
10の間には…、五十歩百歩?目くそ鼻くそを笑う?

 私も笑われないうちに有機無農薬に徹したいと考えています。 
 
 
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by ut9atbun61 | 2010-09-13 21:45 | 農業(有機) | Comments(0)

たまたま通信 ~閑話2題~

① ひよこのオスがときの声の練習をし始めた事は、先週書いた。
 今度は、メスの背中に乗り出した。メスは嫌がり、声を上げて
逃げ回る。傍で見てると、「この野郎、若造のくせに!」とつい、
オスを捕まえる。
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 捕まえたオスは、急にピーピー言い出して、まるで自分は子供で
あるかのようなアピール。とさかも出始めているが、まだまだ雄鶏と
はいえない。これも練習のうちだろうから、じっと見守ることとする。

② 最近アローカナの卵が極端に少ないと思って、昼間に覗いてみたら、
青大将(ヘビ)が卵を呑んでる真っ最中。目が合った。大変だ!と思う
より、デジカメでこの決定的瞬間を撮らなければ!という考えが頭を
よぎる。
 慌てて家に入り、カメラを手に再び鶏小屋へ。すると、産卵箱はもぬけ
の殻。ただ、呑みかけの卵が、粘液に覆われて置いてある…。
 その卵は、卵焼きで夕餉のテーブルの上。
 そして鶏達は、何食わぬ顔で土をほじくっているだけ。
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by ut9atbun61 | 2010-09-11 22:08 | たまたま通信(養鶏) | Comments(0)

国鉄を返せ

少し前にオークションで安価に手に入れた貴重本。「国鉄をかえせ」
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 最近は国鉄といっても知らない人が出てきたというから驚く。
国鉄の分割民営化(つまりJR)に反対した人達が職場差別を受ける様子を記した
写真集。
 国の採算度外視な政策(新幹線や青函トンネル、瀬戸大橋)で莫大な借金を
押し付けられた上に、お上の体質、サービスが悪い、国営は古いなどの理由で
国鉄は潰された。それに反対した人々は、職場でひどいいじめに遭い、左遷され
て(清掃やペンキ塗り等の雑用)、結局クビ。

 昭和63年に発足したJRは、国鉄の努力と苦労の上にそのまま乗っかる形。初
年度から黒字と自慢。利益を追求した結果、あの脱線事故は記憶に新しいと思う。
 いち鉄道マニアとして、色々と蠢く政治的思惑を抜きにしても疑問を感じる。

 サービスが良くなった?いや、駅員や乗務員達の態度は確かに爽やか笑顔にな
ったが、どう考えても表情や言動が皆一様でちょっと気持ち悪い。なんかロボットに
相対しているようだ。よっぽど、国鉄マンだった頃の方が、のんびりして人間味があ
った。(幼い頃、大声で騒いで怒られた事もあり、優しく話しかけてくれた事もあり、
時にはこっそりと運転中に運転室に入れてくれたりもした)

 黒字?それも事実ではあるが、結局利益優先で切り捨てられた地方路線等は
バスに転換したり、第三セクターで自治体が必死に助けている状態。現に私の住ん
でいる地域も来年から私鉄バスが全面撤退とか。町も財政状況が苦しい中、町バス
を検討というがいつまでもつやら。
 そのような悪条件の所こそ、国が責任もって面倒みるべきであって、困っている
人を助けて赤字になるのは大変いい事だと思うのだが。


 あまり論を展開していくと、政治的になってしまうのでこれ以上は広げないが、
この本を通じて社会の闇というのを覗く事が出来た。

 余談であるが、国鉄分割民営化当時、私はかわいげのない中学1、2年だった。
鉄道熱にうかれ、この問題にもかなり興味を持っていた。ある日街頭で、分割民営化反
対の署名運動をしていたので、迷わずペンを取ったところ、子供はだめだと言われて
散々食い下がった記憶がある。本当に嫌な奴だったんだろうな。
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by ut9atbun61 | 2010-09-09 22:34 | | Comments(0)