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2015年 02月 16日 ( 1 )

山の仕事

 最近、山に入っている。竹の除去や下草刈りに間伐。
山を整備すれば、国が補助金を出してくれるという。
そのため、集落で“おくがのを守る会”なんて団体を作っている。
「またまた、田舎もんだからと言って、補助金漬けにしやがって!」と私は苦々
しく思っていた。
案の定、「ちょっと手伝ってくれんかのぅ。」とSさんから声がかかった時は、
頭の中が渋くなっていった。鶏や畑の事で頭が一杯なのに…。

Sさんは高知生まれ。山師としてあちこち流れておくがのに住んだ先達。
御年75歳、温厚篤実で面倒見よい。誰も悪く言う人はいない。
数年前に奥さんを亡くし、仕事も退き、元気を失ってた時に、この山仕事の話。
みるみるうちに元気を取り戻した。だからこそ、断れないのだ。

一杯引っかけて鼻唄まじりのおっさん達に混ざって、山仕事。
私が一番の若造なので、つかいっ走り状態(研修生はいるが、まだ使えない)。
確かにチェーンソー・草刈機扱いは雲泥の差。それが身に染みるだけ腹立たしい。
「40にもなって…」と不貞腐れかけた。

けれど、独り暮らしのばあちゃん宅の裏山を綺麗にしてあげると、「スマンね、
スマンね。」と満面の笑みを浮かべて現れる。
それを見ると、何て自分がみみっちいんだ、と恥ずかしくなり、不貞腐れ心が
緩んでいく。そして、何でも素敵な世界へと早変わり。

おっさん達の軽快な動きと、豊かなボランティア精神(とはいってもアルコー
ル目当て)。清々しい山の空気(とはいっても最近好天温暖続きで)。草刈機
での竹伐採法を学ぶ事が出来る(とはいっても明日には忘れてしまう身)。
何よりも、集落のおっさん達と一緒になって汗をかいたという事実だけで良い
のかもしれない。何も求めるでなく、時間の共有というか。
自分の仕事の時間なんて、いつでも作れるはず。
 
終わってようやく気付く自分に嫌気がさすものの、どことなく爽快感に包まれ、
昨日も夕暮れを迎えることができた。
by ut9atbun61 | 2015-02-16 22:35 | 田舎 | Comments(0)