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2010年 11月 23日 ( 1 )

竜馬ブームの裏

 この前の日曜日、飲み会に誘われた友人が、「今日は竜馬を見たいからもう帰る。」
と言って帰った。その後、そんなに面白いのであろうかという話題に。
 今年は、大河ドラマの影響もあって坂本竜馬が大ブームのようだ。先日、農業法人の視
察旅行で高知に行った折も、竜馬記念館はごった返し、道の駅は“竜馬あやかり商品”だ
らけと、経済効果も抜群。
 
 確かに坂本竜馬は傑出した凄い人物。私も、中学から高校時代に、司馬遼太郎の「竜
馬がゆく」
や漫画の「お~い!竜馬」を読んでは手に汗握ったり、感動したくち。やはり、
壮大なロマンがあってそれに向かう無鉄砲さが少年には眩しかったのだろう。
 お陰で、幕末動乱期(新撰組や西郷隆盛等)を入門にして、近現代史にのめり込んで
いった。しかし、色んな小説や歴史書を読んでいくに従い、考えが変わってきた。

 歴史上偉人と言われる人達は、正義の味方だったり、完全無欠のスーパースターだっ
たりと余りにも美化されすぎている気がする。歴史はあくまで勝者の物語。故に仕方ない
面はあろうが、深く探っていけば、今までスポットの当たらなった無名の人物こそ歴史の
屋台骨を支えている事がわかる。
 坂本竜馬も騒がれれば騒がれるほど、神格化されて一人歩きを始め、人間的魅力が薄
れていくのでは。本当の時代の反逆者達は、竜馬のようにちやほやされるどころか、歴史
上から意図的に抹殺され、その子孫に対しても冷たい仕打ちをしてきた経緯がある。
松下竜一『ルイズ-父に貰いし名は』
 同じ高知人でも、自由民権運動の先駆けとして活躍、大逆事件で無実ながら処刑され
奥宮健之に私は魅力を感じる。彼を詳しく描いた「虹の断橋」嶋岡 晨がおすすめ。
 司馬遼太郎が描き、福山雅治演じる竜馬、やっぱり取り込まれた王道では?
by ut9atbun61 | 2010-11-23 22:32 | | Comments(0)