高校選び

島根に移住して18年が経つのだが、実は更に遡る事約10年前、15歳の春に
初めて島根を訪れている。(少し長い文章です)

当時、久留米で地味な中学時代を送っていた私。
2年生の春、突然母親に「島根に愛真高校という面白い学校があるから
ちょっと見に行こうか。」と言われた。
私は汽車旅が出来る事から二つ返事で了承したものの、母は進学してくれる
ものと思い込んだのか、いつの間にか学校から内申書を受け取った。
当時の担任は、ひょうきんな爺ちゃん先生で、電話口で、
「今日、息子さんに内申書を内申書を渡したとですが、うっかり書き間違え
たとですよ。ま、変なこつは書いとらんけん、ご安心下さい。ハッハッハッ!」
何かイヤーな気がした事を覚えている。

博多駅から急行『さんべ』に乗って山陰本線を進んで、江津まで。
駅からタクシーで造成したての丘を登っていき、高台にある愛真高校へ。

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小ぎれいな校舎に辿り着いたら、ちょうど昼休みらしく、生徒達の騒ぎ声が聞こえる。
誰かが私たち訪問者に気付き、ワイワイ言いながら窓から一斉にこちらを眺める。個
性豊かないでたちの生徒達。えっ、高校なのに私服?そして金髪の子が窓から落ちん
とばかりに体を乗り出している。
この光景にすっかり怖気づいた私。久留米も十分に派手なヤンキーはいたから、金髪
に驚いた訳ではない。徹底した管理教育の久留米と比べ、自由な空気を子供ながらに
嗅ぎ取って、それが怖かったんだと思う。
更に(初代)校長先生と会った。母親がひとしきり自己アピールをして(勿論私は全然
喋らなかった)、校長先生が内申書を見て、「ほー、これは素晴らしい。オール5じゃ
ないですか!しかも生徒会長として大きな中学校をまとめていたなんて!是非うちの
学校に来てほしいですね。来年、簡単な試験をするだけで面接するまでもないですな!」
なんて言われた日にゃ、宮沢賢治ばりにオロオロするしかない。それ以降は、上の空で
殆ど覚えてない。
ただその日の宿は、寅さんに出てくるようなひなびた温泉宿に泊まった(多分温泉津)。
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そして九州に帰ってから、愛真高校に行く行かないの親子喧嘩が勃発するのであった…。
結果的には、佐賀の私立高校に通う事になる訳だが、もし島根の愛真高校に通っていたら、
どうなっていたろうか?と思う。

明後日三重県の愛農学園の先生が津和野に来る。愛真と愛農は姉妹校、そこに私は自分の
息子を入れたいと強く望んでいる……因果応報ってか?


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by ut9atbun61 | 2018-11-05 22:46 | 田舎 | Comments(0)
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