知ってしまった日本の構造?

最近は気晴らしに新書ばかり読んでいる。
しかし読み進めると、これが結構深い。
笑ってスカッとしたり、心和んだりする事もあるが、多くは気晴らしになるどこ
ろか、腹が立ったり、モヤモヤしたまま本を閉じる事が多い。
それじゃぁダメだろうとも思うが、私たちが生きてる社会が所詮そんなものなん
だろう。その中で最もカリカリした新書。

『知ってはいけない 隠された日本支配の構造』矢部宏治

友人から貰ったんだが、題名がセンセーショナル過ぎて、暫く山積みしてた。
一読すると、政治的に偏ってて、更には陰謀論者っぽく感じてしまったが、
じっくり読み返すとそうでもない。淡々と事実を暴いてくれる本だった。

例えば、「日本の空はアメリカに支配されている」という説。
「横田空域」と「岩国空域」という米軍が管理する空域があるそうだ。
(数年前までは沖縄に「嘉手納空域」があったが、名目上は無くなったそうだ)
横田空域は東京の西部地域を覆っており(高度7000m)、日本の航空機は特別
な許可無く飛べないという。確かに、石見から羽田に向かう時、都心上空を避け
るように東京湾を大きく迂回して、何故か房総半島から羽田へ向かうという変な
ルートを飛ぶので疑問に感じていた。これは都心部の騒音対策とかでなく、横田
空域の影響だった。同様に、岩国空域は島根県から愛媛まで広範囲に設定されて
いて、何らかの制約を受けているようだ(本書ではそこまで言及されてない)。

また、沖縄普天間周辺市街地での米軍機による低空飛行が問題視されているが、
米軍住宅の上では低空飛行をしないそうだ。何故かと言うと、アメリカ国内法に
より危険飛行を禁止していて、米軍住宅はそれに適用されるからだとか。
それならば、日本にも最低高度や飛行禁止区域などを定めた『航空法』があるの
だが、米軍機はその特例として“適用外”になるという。つまり日本では危険飛行
など実質無視されているに等しい。ちょっとおかしな話だ。

そこから更に変な話が出てきた。日本には環境汚染を防止するための法律がある
のだが、何故か、何故か!放射性物質汚染だけはこれまた“適用外”になるという。

○大気汚染防止法第27条 この法律の規定は、放射性物質による大気の汚染及び
その防止については適用しない
○土壌汚染対策法第2条 この法律において「特定有害物質」とは、…中略…その
他の物質(放射性物質を除く)
○水質汚濁防止法第23条 この法律の規定は、放射性物質による水質の汚濁及び
その防止については、適用しない

つまり、福島原発事故に関して、国として環境汚染を認めて無い事になる…。
同様に、アメリカの対日政策に関して、国として知らぬふりをしている…。
そう疑われも仕方がない。
どんな穿った見方をしようが、原発政策と対米政策は同じ根っこだ。
こんな有様で復興とか言って、オリンピック開催を素直に喜べるのか?

久しぶりに本で腹が立った!
が、この1冊の新書だけで全てを信じ込まないのが私の性格。
これから少し調べて、更に深堀りしてみたいと思う。
 

by ut9atbun61 | 2018-07-17 23:02 | | Comments(0)
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