目出度さとは何ぞや?
9月1日、私は無事に43という数字を数える事が出来た。
人は誰も、齢だけは平等に重ねる事が出来る。 幼い頃は、こんな当たり前の事ですら信じられなかった。 (そうしてるとまたいつものひねくれ節が出てきたのだが) ところでこの誕生日というやつ、どうもしっくりこない。二十歳までだったらまだ しも、この齢になってまで「おめでとう」なんて言われるのがどうも嫌だ。単純に 考えると、徐々に死へと向かっていく節目の日であり、身体機能が衰えていくのを 指折り数えていく日に「おめでとう」とはね…。 勿論心から祝ってくれる友人たちには申し訳ない。 ところが、私の頭の中は、年がら年中、御目出度い。 何を言われても前向きに取ってしまうし、到底実現不可能な夢も未だ信じてるし、 自分の運の強さにベタ惚れしてるし(笑)。 だから取り立てて言ってくれなくてもダイジョウブダヨ、と言いたい。 ましてや、フェイスブックをやっていると、フェイスブック側から、「今日は○○ さんの誕生日です。お祝いのメッセージを送りましょう」なんて強迫状が届く。 だから9月1日に、頼みもしない“祝えよ!”というメッセージが友人の間を駆け巡る かと思えば、私の頭がクラッとしてイラッとする。 私は慌てて誕生日情報を削除した。 こんな事つぶやいていると、横から茶々が入る。 「またそんなこと言って、本当は祝ってほしいくせに。素直じゃないねぇ!」 ここで「そんな事なか!」と声を荒げると思うツボなので、微笑で言葉付け足す。 「祝ってくれるぐらいだったら、お金が欲しいけどね」 やっぱりこんな意見は一般論じゃないのだろう、家族にすら理解してもらえない。 虚しさ胸にこだます、四十路の夜は更けていく…。
by ut9atbun61
| 2017-09-03 23:17
| 田舎
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