言葉の先の未来
都知事選の結果を悔やむ声が私の友人達の間からは聴こえてくる。
しかし結果を見るに彼らは少数派、仕方が無い。革新勢なんてものは今は昔のお話。 現在目立ってきているのは、ご都合主義保守と超タカ派。 (最近共鳴する中島岳志氏のような真正保守なんてのも少数派) 超タカ派候補者の演説にNHK経営委員の方が応援に駆け付けたそうだ。 その方は、今はときめく大ベストセラー作家。ゼロ戦の本とかで映画化もされた。 アベさんの肝煎りだとか。大先生、さぞかし名言を吐くかと思いきや、 「人間のクズみたいな奴に投票して欲しくないです!」 また、その候補者の応援団長は日本文壇界きっての大御所。国会質疑の中で、 「白痴でバカなサヨク連中やマスコミはなあ、…」 言葉で飯を食べてる方々の言とは思えない。そんな本が巷で売れているとは…、腹立た しいというより悲しい。 最近、余りにも『言葉』が軽んじられている様な気がする。 威勢のいい言、相手をけなす言、自国自賛の言、そぎ落とされ単純化した聞き心地良い 言葉たちに多くの人が酔いしれている。“イケイケドンドン”と仲間を増やしていってる。パ ソコンの中では見るに堪えない表現がゴロゴロ。 今やコンピューターに囲われている私たちは、溢れ出る情報の渦に飲み込まれて骨抜き にされているきらいがある。その憂さ晴らしと過去の暗い歴史の反動が原動力か? だからこそ、アナログ的な言葉を大事にしていかなければならない。偉そうにいえる柄で はないけど、言葉を表現するという事は、遠回しの表現であったり、粋な言葉を使ってみ たり、理路整然と批判したりだと、色んな手法がある。しかし、その軽い言葉たちは全て の関係をぶち壊してしまうだけ。 楽だからと言えばそれまでだが、いつまでたってもマイノリティの心に傷を埋め込み、北 東アジアの関係性は冷え切ったままでしかない。 いや、それだけではない。言葉を大切にしない民族はおそらく生き残れない。 日本の未来があるとすれば、危惧せざるを得ない。まずは言葉の復権から始めねば。
by ut9atbun61
| 2014-02-12 21:32
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