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卒園式の涙

 息子が今年から小学校に入るという。
もう?と問うが、どうやらそのように決まっているらしい。
先週日曜日には地元保育園で卒園式があった。
私は保護者会長という肩書を押し付けられていたので、人前でしゃべる役。
苦手なお決まり挨拶と感傷的祝辞を並べないといけない。更にはこれまた苦手な背広に
ネクタイを身に付けて。全く「泣きたく」もなるが、肝心の涙は出てこない。
嫁さんから、「あんたもたまには感動して泣いてみたら」と揶揄される始末。

 当日はとても素敵な式だった。子供達の成長を振り返り、歌を歌い、子供が親に感謝を
述べる。皆、感動・涙の嵐。うちの嫁さんも子供が手紙を読むと、顔をくしゃくしゃに。中で
も、卒園児代表のお父さん挨拶なぞは素晴らしいの一言で、皆の心を一掬いしていった。
私はというと、昨夜泣きの練習をしたものの、全くダメ。感動をよそに子供らの滑稽な様子
に終始笑いを堪えるのが精一杯。挨拶も自分の無手勝流。おそらく、周囲は興ざめであっ
たに違いない。また、冗談で「お前は涙も流さないのか」とからかわれるだろう。相済まな
いとは思っているのだが。

どうも“式”なるものは、私にはよろしくない。
会場が一つの流れになるので、性格上逆らいたくなってくる。
私にとって、卒園式は振り返りながら袖を濡らすのではなく、「ようやく一人前の子供に
なったな」「今から新しい世界に飛び込め」と意気込んでいくもの。我が子の成長を見て、
嬉しい嬉しいの顔がほころんでくるだけの事。涙は今のところ要らない。

しかしこういう冷酷人でも涙を見せる時もある。志半ばで倒れた方や無念・悔しさに対する
悲しみに対しては、少しばかりの涙が自然に出てくる。

 それでも式の最後には、不覚にも大粒の涙を流したので面目躍如か。
長時間との闘いでつい油断して大欠伸。子供達以外誰も気付いていないはず…。
by ut9atbun61 | 2013-03-26 22:56 | Comments(0)
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