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アオダイショウのキモチ

 日に一度は田んぼの見回りをする。稲、水、草の状況を確認する。
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 田舎(特に山の中)に住む人は知っている希少種モリアオガエルの卵。
今年も、山際の田んぼの木々に鈴なりになっている。そろそろ孵化する頃。
カエルを咥えたアオダイショウが田んぼをすいすい泳ぐ。
 自然の、のどかな光景だが、それだけでは終わらなかった。

 卵の出荷準備で納屋に戻ったところ、視線の先には…?!
アオダイショウがまさに大口を開けて卵を呑みこもうとする瞬間!
「もしや、昨日鶏小屋の周りをうろついてた奴か」と思ったが、とにかく
慌てて、尻尾を掴んで外に放り出した。アオダイショウは弧を描くようにして
下の畑に。ちょっと近い様な気がしたが、時間も無いのでそのまま卵の配達へ。

 そして夕方、卵の採卵に小屋へ行くと、いつもより鶏が騒がしい。落ち着きも無い。
しかし気にも留めず、何気なく産卵部屋に手を突っ込むと、がさがさ・にょろっとした
感触が。ぎゃっと思い、手を引っ込め覗きこむと、卵を頬張ったアオダイショウが!!
顔が卵型に膨れている。
 「この野郎、性懲りも無く」という思いが通じたのか、慌てて逃げるアオダイショウ。
私は逃がしてたまるかと胴体を引っつかむ。
アオダイショウは、やにわに卵を吐き出し、私の手に噛みつこうとする。
少々怯むも、反対の手で首根っこを押さえつけ、何とか捕獲。

 私は殺生が余り好きでない質。特にヘビは好きというか、可愛いと思うので普段は、
ゆっくり諭して山に帰してやるのだが、仏の顔も三度まで。ヘビにとっては初対面かも
しれないが、こっちにすれば関係ない。
 尻尾を持ってアスファルトに叩きつける…。顔が歪み…動かなくなる。
 悪いのはヘビなんだ。しかし、何故か申し訳無い気持ちが沸いてくる。心持が悪い。

 生物を殺める時、いつも思う。ドリトル先生(童話の主人公)がいてくれたら、ちゃんと
相手の思いを聞いてやれるのに。
by ut9atbun61 | 2011-06-22 21:43 | 農業(有機) | Comments(0)
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