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鳥インフルエンザの余波

 世間を騒がす鳥インフルエンザ。御多分に漏れず我がたまたま農園も
騒がしくなった。連日、役場や保健所からの電話ファックス攻撃。保健所は
明日実地調査を行い、消毒をしに来るとの事。有難いことではあるが、見え
ない敵がひたひたと迫って来ているようで、心持ち悪い。
 一昨日は地元の駐在のお巡りさんまで来て、参考までにとか何とか言って
根掘り葉掘り(約一時間)聴いて帰った。
(お巡りさんを見ると、どうも緊張してしまうのは何故だか…)

 結局、安来の鳥インフルは強毒性であったのだが、実はウイルス自体には
それほど危険性がない。本来アヒルやカモといった野鳥が体内に保持しており、
それが家禽類(鶏やチャボ等)に感染すると病原体となって、更に他の鶏や(最
近は)人間にまで伝播してしまう恐れがあるそうだ。
 またウイルス自体は、逆性せっけんやアルカリ液といった普通の消毒液で防
除が出来る上、70℃1秒間の加熱で死滅する。
 万が一、ウイルスに感染した鶏の肉や卵を食べたとしても人間にうつる心配は
無いそうで、当然加熱調理すればウイルス自体が死滅する。

 鳥インフルにしろ口蹄疫にしろ、最近話題の伝染病は、人間が作り上げてしま
った病気とも言われており、飼育家達の中には、自然に近い形態で動物を育て
ればそのような病気にかかることはないと考える人もいる。但し、これは確たる
証明はなされていないので一つの意見に過ぎない。

 今後は、生産者だけでなく消費する側も、様々な食に関する知識を深めて、正
しい理解をして欲しいと思う。一番怖いのは風評被害である。
by ut9atbun61 | 2010-12-02 22:25 | たまたま通信(養鶏)
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