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アメリカンニューシネマ

先日、デニスホッパー氏が亡くなりました。余命幾ばくもないと言われていたものの、
やはりショックです。
 デニスホッパーと言えば「イージーライダー」
私が生まれる前の映画でありながら、自分にとってもNO.1の青春映画でした。
アウトローな二人が麻薬取引で大金を得て、保守的な南部の街を旅しながらニューオリン
ズを目指すロードムービー。自由を標榜する二人に、最後はアメリカ社会の現実がのしか
かるというシリアスな内容です。
 そしてサントラがまた好い。ステッペンウルフ、バーズ、そしてザ・バンド。
まさに70年ロックの宝庫
 私は、心を強く揺さぶられ、一気にアメリカンニューシネマの虜になりました。

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 アメリカンニューシネマはハリウッドの商業主義に反逆した人達によって作られた
映画です。ヒッピームーブメントと連動して、メッセージ性が濃く、理想と現実の狭間をストー
リーは進み、最後は大体ハッピーエンドにならない。
友人曰く、「もどかしくてもやもやが残る」そうです。私はそこが醍醐味。

 今の混沌とした無気力社会では、必要なテーマがニューシネマにはあるとは思います
が、到底受け入れられないでしょうね。

 デニスホッパーポールニューマン両氏のご冥福をお祈りします。
by ut9atbun61 | 2010-06-03 13:15
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