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落葉帰根

久しぶりぶりのブログだ!と思って嬉しくなって、グダグダ書き連ねてしまった。
くそ真面目もいい加減にしないとなと思いつつ…。

「落葉帰根」中国の四字熟語、意味は字の通り、落ち葉はその木の根っこに帰っていく。
かつては毎年ニュースになっていた中国残留孤児。幼な心に気の毒な人たちだなあと思ったものだった。しかし最近はめっきり話題に上ることも無く、私も過去のものと片付けてしまっていた。
そうしてると、ETV特集で久しぶりに取り上げられていたので、子供たちも聞いたことが無いというから、今晩は強制視聴会を開催。
https://www.nhk.jp/p/etv21c/ts/M2ZWLQ6RQP/episode/te/XZ6VLR826K/

「中国の大地に置き去りにされた人々、振り向いてくれない祖国を未だ想う」
満蒙開拓の落とし子として、また戦争被害者として、当事者目線で語られてきたが、今回は意外な発見があった。
まもなく戦後80年を迎える現代も、まだ200名ほどの中国に残る残留孤児が認定申請を続けている。中国政府と厚労省は、証拠がないという事で認定を拒否続けている。
そんな中、一人の中国人が残留孤児認定活動に寄与している。彼の妻が残留孤児というのもあったが、それ以上に彼を突き動かしたものとは?
彼は戦後暫くして生まれたのだが、その前に母親がたまたま日本人の赤ちゃんが置き去りにされているのを見つけた。彼女達(の家族も)は当時戦争相手の日本人はひどく憎んでいたそうだが、日本人の赤ちゃんは罪はない、別だとして、自分の子供として育て始めた。つまり彼とは兄弟として育てられたそうだ。後年その母親が亡くなる前に、彼女は実の息子に向かって「私の願いは、あなたが残留孤児の人たちを今後助けてあげること。」強く求めたそうだ。それを受けて(おそらく結婚もその影響か)、残留孤児の支援をライフワークとして憑かれたように何十年も続けてきたそうだ。

私のように歴史的背景も大して知らぬ多くの日本人は、「なぜそこまで日本にこだわるのだろうか。70年以上中国で暮らしてきているのだから、今更苦心して日本人と訴えても意味ないだろう」と思いがちだが、彼らは違う。「それは人間の尊厳の問題なのだ」と。重みのある言葉。
それを聞くと、市井の中国人がボランティアでやっているのを傍観している場合ではない。
本当に日本を愛している人々は、この活動こそやらなければならない事ではないか?
最近は自称愛国者が多くて、純血の日本人を大切にする保守系市民団体が外国人排訴の声を上げているけど、その前に真の日本人が(日本のために満州に渡った先人たち)戦争で未だ中国に取り残されているという事実を知っているだろうか?そこで中国人の夫に「日本鬼子!」と罵られて殴られ続けた事実を知っているのだろうか?そういう人達を助ける運動をしてこそ、初めて愛国者と言えるのだが。私も知らなかった事が恥ずかしい。

戦争というのは加害・被害という側面ばかり語られがち。そこだけで論争して真実を探ろうとしてきたが、その歴史からこぼれ落ちた人たち、更には無視されている人たちを見つめていかないと、本当の戦後はない。少なくとも残留孤児の人たちは1945年に生をうけて、2022年の今も戦時中なのだ。
私や私の子供たちが今日この事実を知って、明日から実際に何が出来るのか(背伸びしなくとも出来る事)をちょっと考えてみたいと思う…。

# by ut9atbun61 | 2022-12-18 23:04

農林業体験授業

先月、農林業体験授業で中学2年生4人(2日間で)がたまたま農園にやってきた。毎年恒例となりつつあるこの行事、種まきに草むしり、そして鶏さばき。
鶏をさばくことになった初日の2人は、物怖じせず淡々と解体。「今どきの子供らは…」と思ってた私の期待を大きく裏切ってくれた。
2日目の子供達はヒヨコに慣れるところからスタート。暑さに参りながらも草むしりに励む。
生き物に触れる、生き物を頂く。
様々なアプローチはあるだろうが、鶏肉を食べるときにそれを噛みしめてくれさえすればいい。
卵用の鶏の雄は生まれてすぐ殺処分され、肉用の雌は生まれてすぐ殺処分されるという現実を。
鶏を触って、絞めて、食べて、感じること。
決してタブレットでは感じることの出来ない、究極の生きるということを。
学校で学べないことを私はこれからも補助していきたいと思っている。
子供達、来てくれてありがとうな!
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# by ut9atbun61 | 2022-07-04 22:10

チャレンジ 1年生!

随分ご無沙汰になっていました。
この度、新しい事にチャレンジすることになりました。
詳細は下記のブログに掲載しています。
これからもどうぞよろしくお願いします!
引き続きこちらのブログも頑張りたいと思います。

https://ameblo.jp/ut9atbun61/entry-12741374229.html
# by ut9atbun61 | 2022-05-06 23:35

初めての再会!

震えるような感動ってあるのかな?
私はそんな事ありえないと思っていた。しかしそんな事が世の中にはあるもんだ。
昨日、私に会いたいという人達が訪ねてきた。その前日に柿木である人に出会い、
「海太郎に会え」と言われたらしい。有機農業者、キューバ好き旅人、百姓シン
ガーというから、さもありなん、さもありなん。
そして私の前に一人の背高の男性が立った。
「どうも、初めまして!〇〇天経といいます。」
その名前を聞いて、おや?と思った。どこかで聞いたことがあるな、えーっと…。
忘れっぽい頭を軽く叩きながら、記憶を辿っていく。そして
「あああ!ひょっとして、てんけい君じゃないか?」
私の大声に彼はぎょっとして、はて?となる。彼もまた記憶を手繰り寄せる…。
「ほら!あの、以前本を読んだとメールした。」
ダメ押しすると、どうやら思い出してくれたらしい。
「ああ、あの時の方!思い出した!!」
私たちおっさん2人は、人目を憚らず抱き合った。

18年前、農業を始めたばかりの頃、私は色々不安の塊を大事に抱えていた。
そんな時一冊の本に出会った。「畑で野菜をつまみ食い」(ふきのとう書房)
谷川俊太郎さんや小室等さんらに名を連ねていたのが天経君だった。
彼は、有機農業を志しながら、ギターを弾いて唄って暮らすという、まるで後
年の私の姿そのものだった。だから当然興味を抱かない訳がない。彼の事を調
べ始めたら個人のブログがあった。しかしそこに書かれていたものは…。
幸せな田舎生活の日常でなく、山から下りて幻覚や幻聴と闘う彼の姿であった。
当時心の病に出会ってしまい、農業も音楽も中断しているという。
私は我が事のようにショックで、矢も楯もたまらず、見知らぬ彼に励ましのメー
ルを送った。すると程なく、彼から感謝の返事が届き、これから出直すという。
それを読んで、しばし安心したかと思いきや、そのうち彼のブログが閉鎖されて
しまい、それっきりとなってしまった。初め頃は気になってはいたものの、私も
日常の忙しさにかまけて、彼の事はいつの間にか忘れてしまった…。

それから18年がたった今、天経君と初めて再会を果たしたのだ!!!
彼は笑顔に溢れていた。聞くと、10年ほど病に苦しみながらも、最近ようやく克
服できた(いや共生している)という。今は有機農園で働きながら大好きな歌を
作って唄っている、とギターを取り出した。
唄を聴いていると、何故だか乾いた涙が出てきた。とても乾いたすっきりした涙。
正直、唄のうまさは私とどっこいどっこいで、凄い訳ではない。
けれど心の声と土の声をちゃんと融合させている、土着の匂い。やっぱり私がピ
ンと来た人だな、と。天経君の苦労と百姓への賛歌、とても心地良いメロディー。
ひねくれ者の私にちゃんと届いた唄は本物の音楽だ!
もう本当に嬉しかった!


# by ut9atbun61 | 2022-02-18 23:21

新年はおめでたいか?

新年はおめでたい、と相場が決まっているようだが、私とってはどうにもおめでたくない。
年末年始は何かとバタバタして、今日ようやくゆったり出来た。

年末に嫁さんと子供が久々に里帰りしたので、さてさてようやく羽根を伸ばせる!と思っていたのだが…。
大掃除を一通りこなし、今年はおせちっぽいものを作ってみて、ついでに沢山の鶏ガラと猪骨を2台のストーブでぐつぐつ煮だす。
下処理が中途半端だったせいもあって、家じゅうが獣臭充満。母親はそれ以降、私の作ったものに一切手をつけなくなった…。
どうやらまた変なものを食わされると警戒している様子。仕方ないのでスーパーに出来あいのおかずを買いに行く…。

犬たちも犬たちだ。普段子供がやる朝晩の散歩をするのだが、要領の悪い私は、毎度綱を取り落としたりして逃がしてしまう。そうすると全く返ってこないし、私を見つけると更に遠くに逃げる。地団駄を踏んで悔しがるしかない。仕方ないのでなついてる近所の子供たちを呼んで捕まえてもらう。子供の一声で犬が駆け寄り、難なく捕まった様子を見るにつけ、自分の家での立場の無さを痛感した…。3回目離れた時は、もういいやとほったらかしていたら、いつの間にか帰ってきていたが。

今日は人並みに初詣にでも行こうと思い立ち、周南のBOOK OFFへお参りに。私にとって本が宗教(紙様)であるから。今回は本屋長居を邪魔する人もいないし(笑)、心置きなく本を物色する。
(ついでに服が半額という事でいつも大好きウエスタン&デニム系のトップス&ボトムスを購入。やっぱり古着はやめられぬ)
紙様へのお賽銭はちょっと奮発して3000円ちょっと。かわりに20冊の霊言を頂いて帰りましたとさ!

やっぱり今日はおめでたかったかな。

# by ut9atbun61 | 2022-01-03 23:22