<   2017年 01月 ( 5 )   > この月の画像一覧

最近思ふこと

この世は摩訶不思議な話に溢れている。
どこに正義があるのか、そもそも正義なんてものはないのか?

TPPという問題に対し、日本中の(7割ぐらいかな?)百姓が反対している。
正直言って、私の立場からすればどっちでもいいや、というもの。
うちは大規模農家でもないし、どこかと競い合って生きている訳でもない。
小さく耕して、小さく稼いで、小さく繋がっている。
強いて言えば、都会に生きる消費者の為に私は反対しよっかな、と思う程度。

一方、JAは農業者の立場から『断固反対』と鉢巻巻いて息巻いている。
それはそれで私は筋が通っていると思う。
ところが、先日届いた農政連(農業者政治連盟)の通信にはJA、農業者出身
の国会議員さん御二人が、この度TPP法案賛成した経緯を述べていた。
本来は反対なのだが、今後の党内(つまり自民党)での立場や発言力の低下を
考慮して止むを得なかったと弁明している。そして今後はこれまで以上に、農
業者の声を国政に反映させていきたい、と締めくくっていた。

私はこの発言に対して批判する気はない。議員さん方は色んな人と相談し、悩
んだ挙句、苦渋の決断を下したのだから。またこの場では、TPP推進派にケ
チをつける気も無い。彼らなりの論理で進めているだろうから(気に喰わない
論理は一杯あるけどね)。

問題は農業者やJAの立場。あれほど団結し、反対を叫び続けて、それで身内
議員が折れてしまうと、その場では怒りつつ、いつの間にかウヤムヤ。
次の選挙ではまた同じ政党、同じ人を応援する。自分たちの代表を国会にって。
今度こそってか?

別に政府自民党を応援するな、と言いたい訳ではない。
トコトン応援したいのであれば、自民党の発言や政策(農業を強くするという)
を信じてついていくべきだし、全く誤っていると思うなら、今後応援しないぞ
という本気の脅しを掛けないと、自分たちの意見は届かない。
農業新聞は、選挙の時に推薦議員一覧(9割自民党)を全面広告で掲載してい
るが、もういっそのこと、「この度は政府にすり寄る議員さんを応援しません」
なんて極太文字で掲げたらかっこいいだろうに。


多分政府のお偉方は、農業系議員とJA・農業者を軽~く見てるに違いない。
何やったって最後はついてくるだろうとたかをくくっている。
そういう意味では、農業系議員も不甲斐ない話だ。議員生命の一つや二つ懸
けても痛くはないだろう。後世の記憶に残るのだが。

そう言う私も田舎の付き合いとはいえ、農政連に加入している。この先輩方
には随分かわいがってもらった。別にこれに憤慨して辞めようとまでも思わ
ないし、喧嘩もしない。せいぜい、総会に顔出して自分の意見は言わねばな
らないだろう。

そうでないと、高田渡が唄う、理も非も分からない世界になってしまうから!
[PR]
by ut9atbun61 | 2017-01-26 22:28 | 田舎 | Comments(0)

おくがの30年

今年、私達の『おくがの村法人』が設立30周年を迎える。
30年…、中々辿り着けない年月(確か数年前ZZトップが結成35年だと言
ってたかな)。集落営農のトップランナーとして様々な紆余曲折があっただ
ろう事は想像に難くない。おっさんという古き良き独裁者が、個性的な村民
たちを上手にまとめてきたからこそ。おっさんが自ら“損長”を名乗るのも言
わずもがな、である。

私はその約半分の時間をここ、おくがので過ごしてきた。
初めは何が何だか訳が分からないまま。でもいつの間にやら、地元をよく知
る“物知りおじさん”になってしまった。
何故かというと、私がIターン者として早くみんなと馴染もうと努力してき
たからだと自負している。また民俗学というものに少し興味があり、その観
点から、集落を観察・メモしてきたからだ。
集落は、人の生き死に始まり、寄合・飲み会・争い・助け合いとなんでもご
ざれ。皆必死で向き合っており、それを少し離れたところからIターン者は
俯瞰的に観ることができる。これは特権でもあり、また疎外を感じる事でも
ある。

昨年から今年にかけて、設立当初からのメンバーが立て続けに亡くなった。
そのじいちゃん達とは、言葉で語りつくせないほどの濃蜜な思い出で溢れて
いる。哀しい…が、俯瞰的に観るからこそ、悲しさ以上に何か尊さを感じて
くる。物事を創り上げていく為に必要なもの。
つまり、次世代にバトンをつなげていくことの大切さを、先に逝ったじいち
ゃん達の面白エピソードと共に噛みしめていこうという気にさせられるのだ。
そんな偉そうな事を書いても所詮は存在するだけの価値しかない。
若い頃は突飛な野望を抱いていたが、それも今や、生きてるだけで充分満足。
そんな意気で野良仕事に励んでいこうと思う。
…とはいえ、ずっと雪に閉ざされているのだが、何時になればや?
[PR]
by ut9atbun61 | 2017-01-23 00:20 | 田舎 | Comments(0)

鶏とのお付き合い

毎年、冬になると鶏インフルエンザの話題が主題となる。
頻繁に家畜保健所から電話がかかってくる。
数年前まではおとぎ話だったものが、現実化している。
このままだと、人間に感染していくながれも数年先か…?

今日も保健所から電話があり、たまたま農園の鶏たちの親元である岐阜県で
も鶏インフルが発生したとか。今年のヒナ導入は厳しいだろうと告げられた。
もはや対岸の火事でなく、火の粉を振り払うところまで来ている。

最近思うに、このまま鶏を飼い続けて、インフルを発症させてしまったらど
うしよう。更には人間感染で家族が巻き添えを喰ってしまったら…。
そこまでしてまで鶏飼いをする必要はない。
さっさと止めてしまおうとも思うのだが、心の何処かに引っ掛かりがある。
10数年鶏とともに暮らしてきて、私の生活の一部となりつつある。そして、
ようやく鶏の気持ちが分かり始めたような気がするこの頃、それを未練無く
捨て去る事が出来るであろうか?
杞憂な話と思われるかもしれないが、狂牛病と同じく、現場に携わる者とし
たら皆考えているに違いない。

いずれにしろ、数年のうちに結論がでそうな予感。
[PR]
by ut9atbun61 | 2017-01-16 22:26 | たまたま通信(養鶏) | Comments(0)

たまたま通信1月号

鶏インフルエンザが浜田で出たという。
いよいよか、と思いながらもどうすることもできない。「万全の対策を」と
言われるが、ただ囲って外界と遮断することが安全とは言い切れないし。
いっそのこと、自由に伸び伸び自然のまま育てた方が丈夫な鶏になりそうも
するが、万が一を考えるとそんな冒険は侵したくない。
ここまでくれば、運を天に任せる世界観だなと思う。
f0237818_21595936.jpg

[PR]
by ut9atbun61 | 2017-01-12 22:06 | たまたま通信(養鶏) | Comments(0)

ようやくの年明け(後漢風に)

顔をこわばらせながら、「あけまして…」とは言うが、次の句が告げない。
まるで幽身の劉琦の如く、すべての世界が灰色に見える。
テレビから繰り返し聴こえてくる「おめでとうございます!」の空虚な叫び
にイライラしながら、「どうせ人間死んでしまうから」という中島先生のお
念仏を頭に走らせると狂士禰衡の気分で、やや安らぐ。

今年は全く参った。元旦夜から風邪の症状で臥せってしまい、いつもの我流
漢方&食養生が今年も見事に功を奏さず、悪化して肺炎化(子供より転移)。

その菌は、更に賊徒化して頭の中を暴れまわり(所謂、黄巾族の乱)、都に
迫る勢いで、もう痛いのなんの。名医華佗に頼めば、頭を斧で割られる可能
性が多分にあったので、それはよして現代医学に救援を乞う。CTにまで御
世話になり、何とかなった。そしてあの霊帝には及ばぬものの、完全なる寝
正月生活。しかし回りの小さな宦官どもがやかましかった。

友人との約束も、地元付き合いも、出初式も全てお断り、
その暇潰しに開いたのが横山三国志マンガ60巻と三国志関連書籍3冊。
おかげで現実生活との区別がつきにくくなり、危うく死期迫った孫策の二の
舞になるところだった。
そんな不真面目姿は家人は決して認めぬという…。

「毎年風邪ばかりひいて、それだけならともかく自然治癒だの言っときなが
ら、ひどくなって結局みんなに迷惑ばかりかけてるよね。それでいて反省の
色は全く無いし!」
という天の声が、何故だか横から聞こえてくる。

「嗚呼、燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや、呉下の阿蒙とそしられようが、事
を謀るは人に在り、事を成すは天に在り!私と風邪はある意味、水魚の交わり
のようなものだ。もう強く申されるな。」
と、私は蚊の鳴く声で返すにとどまった。
何でかって?それは、これ以上調子に乗ると、潼関の戦いで馬超に追われて必
死で逃げる髭の無い曹操の姿を思い出したからです…。

本年もどうぞよろしくお願いします。
[PR]
by ut9atbun61 | 2017-01-08 23:52 | 田舎 | Comments(0)