カテゴリ:田舎( 237 )

おらが赤い村

東京つわの会の『津和野』という同人誌コピーがおくがの事務所にあった。
何だろうと興味津々で開くと、桑原史成さん(写真家)の文章だ。
「消えた“赤い村”」。ひょっとして、と読み進んでいったら、やっぱり。
ご当地木部村の共産党の歴史についてだった。

もう最近は忘れられた過去となりつつあるらしいが、戦後まもなく木部村に
共産党の村長が誕生した。当時としては共産党首長というのは珍しかっただ
ろう上に、無投票当選ときたもんだ。その人は、木村荘重といって木部で育
ち、戦時中は反戦水兵で鳴らし、治安維持法で逮捕された事もある猛者。
党の重鎮、徳球や宮顕とも交流があったといえば相当な人なのだろう。
木村氏が当選してから早速、辣腕を振るう。
国に供出すべきコメを拒否して、独自販売を企てた「反米斗争」。そして、
ソ連を模した集団農業化。農民組合を組織して、協業で報酬分配という、ま
さに社会主義的政策。当時は小作人から高い支持を得たようだ。
しかし、朝鮮戦争が勃発した1950年に、木村村長は突然逮捕される。反戦ビ
ラを撒いたというかどで(占領政策違反)。1年の拘留で当然村長は辞職、そ
の後再び帰村して、今度は無所属で町議にとある。そこで木村氏の政治家と
しての記述は終わっており、後は妻と共に小田原に転居した事が添えられて
いた。
この文章を通して、気になったところが2点ある。
1つは木村村長の片腕だった平原氏を著者がインタビューしたそうだが、
「赤裸々に事実を語る彼の会話には当時の木村村長の苦闘ぶりや農民の苦境が
しのばれる」という詳しい内容が知りたい。私が木部に来た当初、今は亡き古
老達から、お茶飲み話で木部共産党話が出てきたのだが、揃って好意的ではな
かった。或る人は、「話したくない過去」と言って片付けてしまったし。一体
何があったのかが気になる。正義を貫くと必ず落とし穴があるように…。
もう1つは無所属で町議選に出たこと。党本部から除名されたようだ、と記し
てあったが、これまた何故だろうか?除名は共産党のお家芸とはいえ(徳球さ
んも参三さんも然り)、そこのところにこの木部の赤い村の歴史を紐解くカギ
がありそうな気がする。
そうしたら居ても立っても居られなくなってしまった。今度桑原史成さんに会
う機会があったら、この話を詳しく聞いて、もっと掘り下げてみたい。前町長
も木村村長の下で働いていたらしいから実話を聞いてみたい。
木部の近代史をまとめたいね!
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by ut9atbun61 | 2017-07-13 22:31 | 田舎 | Comments(0)

鶏殺めて人助く の巻

「鶏をさばいて欲しい」という依頼がきた。
10羽と言うので、手が足りない。原始的な男たち3人に声を掛け、手伝って貰う。
彼らへのお礼3羽含め、合計13羽。血抜き、毛抜き、解体と、朝から格闘した。
返り血を浴びた者、手許が狂い手負う者、昼過ぎまでかかって、もうくたくた。

休憩もそこそこに、さて、では鶏肉を届けようと、卵配達がてらに柿木へ。
その途中だった。細い山道を走ってると、道路わきに案山子がひっくり返ってい
る。何でまたこんなところに珍しいものが…と思いつつ、通り過ぎたのだが、‼。
ひょっとして人間??そうに違いない(こんなとこ案山子がいる訳ない)!
だったら間違いなく死んでる?微動だにしてなかったから…。
ハッと我に返って、慌てた。どうしよう、どうしよう。携帯はつながらないし、
戻ってもどうしようもない。そのままスピードを上げて付近の民家を探した。
どこも空家&留守で居ない…。ようやく人の姿を見つけ、大声で呼び、説明。
先方も慌てて119通報して、私と現場に行く事にした。
しかしその時、一抹の不安が頭をよぎった。もし疲れてて幻を見てたんだった
らどうしよう?大ブーイングだな。だから頼むから倒れてて欲しい、なんて訳
の分からぬ願望を抱いたままに向かう。
途中、木部のママ友に出会って、彼女も人が倒れてるのを見つけパニックにな
っていた。取りあえず彼女もつろうて向かった。
すると、現場では、何とおじいちゃんが座り込んで煙草に火をつけているところ
だった!あれ?まるで狐につままれたよう。「大丈夫なんですか!」
と駆け寄ると、「おお、わしゃ大丈夫だ」と言いながらも顔が傷だらけで、出血
もしてる。聞くと、竹を切ってて3m上から真っ逆さまに落ちたそうだ。
救急車と聞いた途端、「わしゃ乗らん」と言い出したが、何とかなだめて待った。
救急車も迷いながら到着し、無事におじいちゃんを受け渡して、一安心。
そしたら、どっと疲れが出て、遅れ遅れで用事を済ませ、帰路についた。

鶏の命を頂き、人の命を見守る…ふざけた人間が今日は妙に信心深くなったとさ。
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by ut9atbun61 | 2017-06-28 21:52 | 田舎 | Comments(1)

スマートメーターの行方 vol.2

スマートメーター騒動、今回は真面目に中立的な立場で考えてみる。
となると、なかなか情報が少ない。ほとんどが、“スマートメーター安全神話論”
か“スマートメーター超危険論”に基づいている。つまり、バラ色の世界が展開さ
れていくのか、人類滅亡の序説が始まるのか、そこら辺りの大きな話はまだ私の
頭では理解できないので触れない。

まず専門家の意見。
「Green Peaple's Power」(市民電力の供給会社)代表竹村氏
 スマートメーターの1回の検針に対する電磁波は、携帯電話と同じ程度だから、
 よっぽどの過敏症の方以外は特に影響がないと考えられています。ただし、そ
 のしくみに問題があるのではないか
 現状では、スマートメーターは電磁波を増幅するかもしれないしくみでつなが
 っており、そのピラミッドの頂点にあたる家庭では、無視できないほどの強い
 電磁波にさらされる可能性があるのではないか

つまりは、スマートメーター自体から受ける電磁波の影響は低いが、スマートメ
ーター同士が影響して強い電磁波を発する場所も出てくるという事か?
(ちょっと待てよ、先日中電の方とやり取りした際に、スマートメーターの電磁波
は携帯の10分の1だと言われたけどな…)

続いて電磁波を気にしているらしい自営業の方
 スマートメーターの電磁波を実際に測ったサイト
要約すれば、メーターの目の前で電磁波を計測すると、安全基準の10倍以上の電
磁波がでるものの、50㎝離れれば基準値以下になるそうだ。ただ注意すべきは、
「電磁波過敏症ではない方であれば、影響は受け難いだろうと思われる数値です
が、過敏症の方がどの影響を受けるかは別の話です。少ないとはいえ、磁場が出
ているのは確かですから、過敏症の方は、なるべくスマートメーターへの交換を
遅らせてもらうよう、交渉すべきだと思います。」だとの事。
その上で、「個人的な意見としてはスマートメーターから出る高周波の電磁波よ
り、無線LANや携帯電話の電磁波に気を付けるべきで、スマートメーターに注意
し過ぎても仕方が無いのでは、と思わされました。」

凄く全うな意見だ。現時点では私はこれに賛同しよう。
大体、今の世の中、人間の身体に悪いものが溢れかえっている。だがそんなもの
をいちいち気にしてては生きていけない。いずれは人類も滅びるんだろうから仕
方ない、なんて考えてしまう。なので、出来る事はせいぜい身の回りの危険度合
を下げることぐらいだ。
ただし、お上が意図的に隠ぺいしたり、ごまかしたりすることは何か腹立たしい。
これでスマートメーター問題は様子見としよう。
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by ut9atbun61 | 2017-06-25 21:31 | 田舎 | Comments(0)

続報 スマートメーターの行方 Vol.1

その節は、中国電力さんがスマートメーターなるものをわざわざ取り替えて下さり
大変感謝しております。お陰様で、私はスマートメーターとは何ぞやという命題に
取り組むことになり、色々と学ぶことが出来ました。
本日は時間が限られておりますので、その中身に関しては次回ということで、この
度の御礼を申し上げたく、お電話では失礼だと思い、また私がオペレーター的対応
に不慣れでございますので、本社へメールにて謝意を伝えさせて頂きました。

(以下メール全文)
先日スマートメーター交換のご案内があり、そのままお願いすることにしました。
しかし最近、欧米諸国・日本国内で問題点(電磁波・情報漏えい)が指摘されており、
何かとトラブルになっています。これを機に、私自身電磁波等の問題点を少し勉強
しました。その結果そこまで心配することはないと判断はしましたが、決して安全
とは言えません。更に設置の際、御社からはそのような情報や説明はありませんで
した。私の周辺では心配する方が少なからずいます。今後きちんと情報提供なり、
説明をした上で設置を進めてください。また何かありましたらご連絡致します。


この程度の内容ですので、まったく返事など期待しておりませんでしたが、益田の
営業所より、ご丁寧にもお電話で頂き、大変恐縮致しました。
おそらく本社はお忙しい事なのでしょう、地域担当者の平身低頭な態度を押し頂く
につれ、御社は何と教育が行き届いておるのだろうと改めて感心した次第です。機
会があれば是非とも上層の方にもお会いしたいと思っております。
しかも弁明も国会級でした。スマートメーターの電磁波は微力で、携帯の方が強い
電磁波があると、正直に答えて下さいましたね。そして本件に関しては、申し出の
あった方のみ、出向いて詳しく説明しておられるとの事、さすがは合理的な優良企
業ですね。最後は話の通じない未熟者の私如きに「何なら計測に参りましょうか」
と。恐れ多い話でございましたので即座にお断り致しました。
私はあくまで、スマートメーター設置も止む無し、という考え方に傾いており、た
だただ御社の対応に感謝申し上げたかっただけでございます。

長くなって申し訳ありませんね…。

中電さんへの謝辞を失礼のないようお伝えした後で、今度は今後お世話になる『グ
リーンコープでんき』さんへ、スマートメーターに対する考え方を質しました。
すると、「私たちはスマートメーターに関する問題点は承知しておるものの、現段
階ではそこまで問題視してない。ところが拒否される方々に対しては従来のアナロ
グメーターで対応して頂いている」なんてしゃぁしゃぁと言うではありませんか!
更には、「中国電力さんの対応には疑問が残るので、この意見は、早速次回の理事
会で取り上げますので、また何かありましたら何なりとご連絡下さい。」
こんなイヤラシイ事言われてしまうと、もうグーの音も出ず、口惜しさにも敗け、
すごすごと受話器を置かざるを得ませんでした。

この2社の対応の違い。大方予想はしておりましたが、日本の未来の電気を担うべ
き姿は一目瞭然ですね。全く!
                             つづく
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by ut9atbun61 | 2017-06-22 22:33 | 田舎 | Comments(0)

ウォークラリー万歳

今日は我らが住む木部地域の歴史・文化を歩いて足跡を辿る、木部小6月の恒例
行事。今日も好天に恵まれて、気温も上昇、子供達の熱気も熱々!これじゃ雨
の降りようもない。
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まずは、江戸後期に建てられたという竹原住居で昔の暮らしに思いを馳せる。
生活一つ一つが農業に直結していた超合理的な住まいは、現代っ子の眼にどう
映ったのだろうか?
この藁葺き農家の維持管理が年々厳しくなってきているという。何とか私らが
受け継いでいかねばと思う。何なら住んで家守となろうか、と私は本気。

続いて、愛宕神社に登る。子ども達に引っ張られながら、107段の石段と急坂
を進む事20分。開けた頂上には立派なお社と、崩れかかった神楽殿。
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奈良時代に建立されて、ずっと子供の成長を見守ってきた神様は、管理上の問
題から、最近下に降りてしまわれたとかで(入口の祠の横に移築された)、一抹
の寂しさだけが残されている。
 “夏草やつわものどもが夢のあと”
という芭蕉の句がしんみりと染み渡る。そんな思いをよそに、小さな未来の兵
どもははしゃぎ回っている。

そして下山。樹齢何百年(だったかな?)もの無患子(むくろじ)と大銀杏に
驚かされながら。クイズ形式の木部の勉強はどうだっただろうか?
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子供たちの純朴さとフザケ、そして目一杯の笑顔にはすごい力が宿ってる。
来年もガンバっていいとこに連れてってあげなければ。
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by ut9atbun61 | 2017-06-18 23:07 | 田舎 | Comments(0)

スマートメーター!?

「そんなこと、知らなんだ!」 思わず声が出かかった。

先月、電力何たらとかいう(保安協会なのかな?)ところから電話があり、
「この度、電気メーターを取り換える事になりましたので…」
みたいな事だった。一応、怪しい者でないかを確認してから、
“ああそうか、うちがとうとう中電から他の電力会社に乗り換えたもんだから
メーターを変えなければならないんだな”と早合点して了承した。

そうして1か月が過ぎ、昨夜の事。友人がフェイスブックで挙げていたのを見
て、冒頭になった訳だ。
 『スマートメーターへの取り替え』

この動きを自分なりに調べたところ、現在電力会社が各家庭のアナログメー
ターをスマートメーター(デジタル)に取り換えている。メーターに通信機能
がついているため、検針や契約・解約なども全て人を介さず行えるようで、
便利で迅速になるらしい。
さすがは最先端の会社‼ と褒め殺したいぐらいだが、デメリットは全く報
じられてない。
電気代が高くなる(少しらしいが)、電磁波の影響を受け易い、特に子供や
過敏症の人は注意すべきらしい。
おいおい、と言いたい。確かに電気代も電磁波も私は嫌いだが、そこまで
敏感に反応するつもりはなかった。
ただ気に喰わないのは、いかにもメーター交換が当たり前のように行われ
たこと。一切の説明もなく、アナログメーターのままでいいよ、という選
択肢も与えられてない。その上、一旦スマートメーターに交換してしまっ
たら、なかなかアナログメーターに戻せない、ときたもんだ。
どうせ原発絡みの企業だからと勘繰りたくはないが、ちょっと消費者をな
めてんじゃないんか、と言いたい。

仕方ない、週末中に少し勉強と駆け引き術を磨いて、月曜に電力何とか会
社と向き合ってみようじゃないか。
またこのブログで経過をご報告します。

注:このブログを見たからといって、共謀罪に問われる事はないと思われ
ますので、ご安心ください(多分)!
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by ut9atbun61 | 2017-06-16 22:24 | 田舎 | Comments(0)

農本

最近、周りで菜園がブームになっている。
保育園では、豆腐作りのために初めて大豆栽培にチャレンジ。私もお手伝い。
園児のお母さんは、子供と一緒に野菜を育てたいと、庭にせっせと土を運び込ん
でいる。そしてIターンの友人は、今年から庭にミニ畑を作るとして、鶏糞を貰
いにきた。
何か他人事でありながらうれしい。やっぱり一人一人が土と向き合い、自分の食
べるものを作り始めたら、世界は平和になるし、人々は健康になる。
究極のところ、農業という職業がなくなるのが、理想社会なのだろう。
つまり国民皆農!
私が虜になっている農本主義の最終形態。

ではその詳細を…と勢いづいたものの、眠くて仕方ないので今日は断念。
最近、夜はすぐに眠くなる。やっぱり歳なんだろうかね。
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by ut9atbun61 | 2017-06-11 22:38 | 田舎 | Comments(0)

下戸の晩酌

家飲み用にと今日お酒が届いた。奥飛騨の純米吟醸超辛口『生活の柄』!
この名前で酒に弱い私が買う理由も頷けると思う。
今晩は家の者は出払っているから独りでちびちびと至福のひととき。
(嫁がいたらおそらく「呑めないくせに格好つけて」だの言われるから)
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つまみは全て自家製。
初めて上手く漬かったカリカリ梅、タケノコとキュウリのぬか漬け、
極めつけは天日で干したタケノコをそのまま七味マヨで頂く。
こんなもんばかりをつまむようになったのは齢をとった証拠なんだろな。
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コップ半分を飲み終えると多分寝てしまうので、その前に宣伝しておこう。
「生活の柄」
岐阜で生まれた渡氏を想って飛騨の山奥で誕生した辛口のお酒。
佐久間順平氏も味見に協力したとかでお墨付き。
限定200本、残り僅少。

 街には街の、田舎には田舎の それぞれの日常の姿に「生活の柄」が…
 酒を肴に酒を飲む、詩に思いを馳せ歌に興じる
 詩のように歌のように辛口の一本
 楽しい時も、歩き疲れた時も、眠れないときも
 この一本の酒と供に!  (ラベルより)

https://www.youtube.com/watch?v=YSYbiZdbme8

問い合わせ先
奥飛騨酒造株式会社 0576-32-2033(okuhida@lilac.ocn.ne.jp )
 
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by ut9atbun61 | 2017-05-20 22:19 | 田舎 | Comments(0)

変遷

先日、農作業請負先で昼を迎え、弁当を頂いた。
『チキンカツ弁当』398円也!
どでかいチキンカツがデンと乗っかっており、見るからに旨そう。
市販の弁当なんて久しぶり、と半ば興奮気味で食らいつく。冷めてながらもジュ
ーシーで食い応えある。それであっという間に完食。
うん、やっぱりお店の弁当はいいね、と幸せ気分に浸りながら午後作業。
ところが、だ。小一時間ほどすると胃がムカムカし出した。ちょうどコーヒーを
日に2杯飲んだ時の様だ。ずっと夕方まで尾を引き、作業にも少なからず影響が
出た。その日は首を傾げる程度で終わった。

そして昨日、所用で山口に。帰りに小腹が空き、スーパーに寄って総菜コーナー
を物色。『ベーコンシーザーサラダ』198円に半額シールを見つけ迷わず購入。
さてと。鼻唄交じりに、生野菜好きとしては勢いよく口に放り込む。
ん? 苦い‼ 苦みの中にえぐさが加わり口が歪みそうになる。それでも、残す
を嫌う家訓に従い、我慢して完食。後味がすこぶる悪かったので、添加物多めの
甘ったるいデザートで中和(毒をもって毒を制す訳ではないが)。
勿論後で軽く胃のもたれ…。

一体何なんだろう?確かに昔から家では無添加・無農薬モノを食わされてきた身。
けれども学生時代はジャンクフードまみれで人生謳歌してたもんだから、この程
度でなんて…。今更、自然食しか受け入れられない身体になったのだろうか?
身体が浄化されてきたなんて見方もあるが、そんなの面白くない。
このカオスな現代社会で生きていく上では、清濁併せ飲む事が必要になってくる
のではないか。もう少し、色んな飲食物を摂取して自分の様子を見てみよ(笑)。
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by ut9atbun61 | 2017-05-07 22:16 | 田舎 | Comments(0)

暗闇の思想

最近、めんどくさくなって政治的な事は余り考えたくないのだが…。
私の故郷、九州玄海原発で再稼働の話が持ち上がってきた。
おいおい、と思う。福島を経験して将来的には原発になるべく頼らないようにと
申し合わせたはず(段階的に減らしていくとか)。まだその具体策もビジョンも
何も示されないうちに次々に再稼働の動きが起こっている。
何処かで、そろそろほとぼりが冷めた頃であろう、という囁きが聞こえてくる。
神妙な顔付きで、安全対策は万全だからと言いきかせている。
私達はちょっとからかわれているんだろうか?
原発再稼働賛成反対でごちゃごちゃもめる前に、一つの思想を考え直してみる
べきではないだろうか? 私の敬愛する松下センセ(故人)の『暗闇の思想』を。
(ちと長いが、これでも一部抜粋)

松下竜一 『暗闇の思想』
 あえて大げさにいえば、〈暗闇の思想〉ということを、この頃考え始めている。
比喩ではない。文字通りの暗闇である。
 今、私には深々と思い起こしてなつかしい暗闇がある。10年前に死んだ友と共
有した暗闇である。友は、極貧のため電気料を滞納した果てに送電を止められて
いた。私は、夜ごとこの病友を訪ねて、暗闇の枕元で語り合った。電気を失って、
本当の星空の美しさがわかるようになった、と友は語った。暗闇の底で、私たち
の語らいはいかに虚飾なく青春の思いを深めたことか。暗闇にひそむということ
は、なにかしら思惟を根源的な方向へとしずめていく気がする。それは、私達が
青春のさなかに居たからというだけのことではあるまい。皮肉にも、友は電気の
ともった親戚の離れに移されて、明るさの下で死んだ。友の死とともに、私は暗
闇の思惟を遠ざかってしまったが、本当は私達の生活の中で、暗闇にひそんでの
思惟が今ほど必要な時はないのではないか、とこのごろ考えはじめている。
 本当ならこういわねばならぬのに―だれかの健康を害してしか成り立たぬよう
な文化生活であるのならば、その文化生活をこそ問い直さねばならぬと。現代を
生きる以上、私とて電力の全面否定という極論をいいはしない。今ある電力で成
り立つような文化生活をこそ考えようというのである。
 「一体、物をそげえ造っちから、どげえすんのか」という素朴な疑問は、開発
を拒否する風成で、志布志で、佐賀関で漁民や住民の発する声なのだ。反開発の
健康な出発点であり、そしてこれを突きつめれば〈暗闇の思想〉にも行き着くは
ずなのだ。
 いわば、発展とか開発とかが、明るい未来をひらく都会志向のキャッチフレー
ズで喧伝されるのなら、それとは逆方向の、むしろふるさとへの回帰、村の暗が
りをもなつかしいとする反開発志向の奥底には、〈暗闇の思想〉があらねばなる
まい。
 まず、電力がとめどなく必要なのだという現代の絶対神話から打ち破らねばな
らぬ。ひとつは経済成長に抑制を課すことで、ひとつは自身の文化生活なるもの
への厳しい反省で、それは可能となろう。
 冗談でなくいいたいのだが、〈停電の日〉をもうけていい。勤労にもレジャー
にも加熱しているわが国で、むしろそれは必要ではないか。月に一夜でも、テレ
ビ離れした〈暗闇の思想〉に沈みこみ、今の明るさの文化が虚妄ではないかどう
か、冷えびえとするまで思惟してみようではないか。

 私には、暗闇に耐える思想とは、虚飾なく厳しく、きわめて人間自立的なもの
でなければならぬという予感がしている。

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by ut9atbun61 | 2017-04-24 23:03 | 田舎 | Comments(0)