カテゴリ:本( 82 )

1月選書

 「曹阿瞞 鶏肋喰わされ 痩せ我慢」
 「孔融や 独言と共に 露と消え」
 「涼風が 心惑わす 錦馬超」

ちょいと調子に乗って、最近川柳にハマっている。

農閑期とはいえ、山で竹伐採仕事で半端ない疲れ様。
1月読んだ本はたった4冊。
寝正月の流れで三国志モノが占める結果になった。

 『筑豊炭鉱絵物語』 山本作兵衛
 『三国志逍遥』 中村愿 安野光雅
 『三国志談義』 安野光雅 半藤一利
 『三国志の迷宮』 山口久和

山本作兵衛さんの炭鉱絵画は芸術的であって写実的。勿論歴史学としての第1
級資料でもある。なのでとても不思議な感覚にさせられる。
私はケチって文庫版を買ったが、やはり大判を買うべきと後悔した。
ヤマ言葉やヤマ唄は意味を辿るでなく、雰囲気だけでそそられる。

三国志逍遥は安野光雅氏の絵観たさに購入。現代中国と三国時代を交差させて
描いてて、更に鑑賞者の想像力を重ねるといつまでも眺めてても飽きない。
それに、漢学者の中村氏の三国志解釈が説得力あった。曹操は人格者で真の英雄。
献帝は自ら禅譲を希望していた?とか。一方の劉備は無能だが計算高い。諸葛亮
は、それを利用して自らの野望を果たそうとした狡猾&冷酷人間。出師の表など
は自己主張とまで。そして劉禅は諸葛亮を恐れるあまり、暗愚なフリをしていた。

初めは、半信半疑だったが、読み進めるうちに、私達が読んできた三国志という
のは、あくまで、陳寿という蜀出身の歴史家や羅貫中という流行作家が書き上げ
たものであって、歴史考証という立場で書かれてない。色んな証拠書を出される
と妙に納得してしまった(「三国志迷宮」もこれと似た視点で書かれてた)。
余談だが、子供達にこのことを話したら凄くがっかりして、何か夢を壊したよう
な罪悪感にかられた。

そして安野さんと半藤さんとの放談。画家と歴史家のぶつかり合い。
武将や軍師を勝手に採点したり、三国志故事の新解釈など面白かったが、白眉だ
ったのは、三国志をテーマにした俳句川柳。先人の傑作からお二人の新作まで。
傑作だったもの!

 「三度まで 通いお蜀を 手に入れる」(江戸川柳)
 「橋一つ 張飛長阪 ノモンハン」(安野)
 「趙雲は ネンネンコロリと 首をはね」(半藤)
 「霜寒く 此の夜馬謖を 刎(くびき)りぬ」(内藤鳴雪)
 「喪を秘して 軍を返すや 星月夜」(漱石)

そして最後も安野先生。
「星落ちて その時本を 閉じにけり」
お後がよろしいようで。
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by ut9atbun61 | 2017-02-10 00:36 | | Comments(0)

第3の男 橘孝三郎

昨日の読書大賞の第3位の紹介。橘孝三郎著『日本愛国革新本義』

私は昭和初期の政治思想に興味があって、色々調べていくと、どうやらその根
っこに“農本主義”というのが横たわっていた。農本主義とは読んで字の如く、
“農業を国の本位(主体)とする”思想のこと。農業立国ならではの在野思想。
そのイデオローグの1人、橘孝三郎氏。紹介はウィキペディアに譲るとして、
彼が農業の傍ら、愛郷塾というのを開いて若者を指導していた。その講義の一
部を収録した本。昭和7年発行の再出版。
時代や題名からして、さぞや国粋万々歳と思うだろうが、意外にそれだけでは
ない。むしろ、現代への警告にも通じる普遍的な視点で物事を捉えている。

「日本の百姓が米を作って自らの米を食へないやうで、どうして国防が保てま
すか。日本の一大事は決して仮想敵国の発展と圧迫によるものではありますま
い。寧ろ敵国外患無き時、国は常に亡ぶるのです。」
「社会は全く金力支配の下に動かされ、人心は大自然を忘れ農本を離れ、ただ
唯物生活を個人主義的に追及して亡び行くのを忘れるに至らざれば止まなくな
るのであります。」
「頭にうららかな太陽を戴き、足大地を離れざる限り人の世は永遠であります。
人間同士同胞として相抱き合ってる限り人の世は平和です。人各々その額に汗
のにじんでをる限り、幸福です。然らば土の勤労生活こそ人生最初の拠り所で
なくて何でせうか。」

この感情論にはぐっとくる。
その一方で、
「今の如き中央至上主義的な集権制の如きは、根本的に改められて地方分権的
なものとなし、これをした国民的共同自治主義の実を挙げしむる~」
と、地方分権を進め、国民自治による決議(下から上への作用)と統治機関に
よる執行(上から下への作用)の両輪で物事を進めていくという現代顔負けの
政策を唱えている。

ただ一つ不気味なのは、「障碍物掃蕩」という項目で、敵は国外にあるのでな
く、内に潜んでいる。それを徹底的に大掃除すると言っている点。
まさに、五・一五事件のバイブルである。

農本主義は、理念として素晴らしかったが、それを実践する手段が悲しいかな
乱暴であった。当時の危機回避の最終手段だったのであろう。
それに対し、現代の農村農業の衰退の危機は異なる要因である。
何かこの理念を活かしつつ、都会人に訴えていく事が出来ないかなと思う。
そのヒントは、もう一人の農本主義者、私の同郷久留米人の権藤成卿翁が握っ
ている! 来年のテーマは権藤氏の「社稷」である。
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by ut9atbun61 | 2016-12-28 23:02 | | Comments(0)

たまたま読書大賞

今年も年の瀬が迫ってまいりました。
さぁ、本年度の『たまたま読書大賞』の時間です!ここでは、たまたま農園主が、
野良仕事を怠けてしまうほど読み込んだという本達を紹介します。
ここ数年、読書量が落ちてきたって事で、今年は月3冊以上というノルマを課し
たところ、7~80冊程読んだようです。
その中から、選りすぐりのベスト10を発表します!

第10位『寝台急行昭和行』 関川夏央
  純文学&鉄道マニアな筆者が想いを滔々と綴った本。昭和を背負った寂しい
  おっさん向けかな。

第9位 『藤澤清造短編集』 西村賢太
  直木賞作家の西村氏のダメダメ男(私)小説が面白かったら、その師匠がい
  たとかで。大正期の最低生活が淡々と描かれてて、プロレタリア系のような
  暗さが無いところが好い。  
第8位 『ヘッセの夜 カミュの朝』 ささめやゆき
  友人からのプレゼント。小説・詩・演劇などを一枚の絵で表現する不思議な
  絵本。3分の1は読んでいたので、独り突っ込みをしながら楽しめた。
第7位 『漱石先生雑記帖』 内田百閒
  大好きな百閒先生のエッセイ。漱石の弟子だと本書を通じて知ったが、百閒
  先生の漱石愛は半端ない。亡くなった後も未練ウジウジと書いているところ
  が笑える。勿論わざとだろうけど…。
第6位 『長谷川如是閑評論集』 
  ジャーナリスト必読書と言われながら、百姓になってようやく手に取った。
  この人は決して時代に迎合せず、右左に傾くことなく、常に自由(自立)主
  義の立場で言いたい放題。社会にユーモア的批判を用いた先駆者じゃないだ
  ろうか。特に惹かれたのは、「(自分の)立場と反対の書を読むようにして
  いる。~反対の立場のものを読む事は私の立場を構成する為に絶対必要だ。」
  今のお偉方は読んだのだろうか?
第5位 『テキヤと社会主義』 猪野健治
  寅さんはマルキストだ、とかねがね思ったいたらこの本。読まずにはいられ
  なかった。アナーキストな香具師(テキヤ)の歴史を取り上げているが、少
  し強引な気もした。けれど、アウトローで底辺に生きる人たちの共通した思
  いは皆同じであって、“粋”という文化に収れんされる。エリートで深刻顔な
  社会主義は崩壊したけど、人間味溢れるいい加減な社会主義はまだある。
第4位 『保守のヒント』 中島岳志
  最近、最も共感できる政治思想を唱える学者。従来の保守主義を紐解いてい
  くうちに、私はゴリゴリの保守主義者だと気付かされた。イデオロギーより
  も人間性を重視する考え方が現実的。
第3位 『日本愛国革新本義』 橘孝三郎
  私の今後のテーマとなる農本主義。そのイデオローグの1人。一人一殺の井
  上日昭の師でもある。無茶苦茶な国粋主義かと思ったら大間違い。本書は昭
  和初期発行でありながら、百姓の立場から堂々と政府・政商を批判している。
  勿論純粋主義なので注意は必要だけど、今見直されるべき思想だと思う。
第2位 『200万都市が有機野菜で自給できるわけ』 吉田太郎
  前からずっと読みたかった本。キューバの有機農業を様々な角度から捉えた
  書。キューバ好きの著者だけに、少し現実を差し引いて読んだが、それでも
  有機農業から世界の諸問題を解決できるかもしれないと期待できる!
第1位 『反〈絆〉論』 中島義道
  ようやく出会った!人生で最も影響を受けたといっても過言ではない。
  人は中島義道氏を「ひねくれ者」というが、私にとっては常識人。“絆”とい
  う美名に潜む圧力をさらけ出している。誤解を招く表現も多いけど、当たり
  前の事を遠慮なく言っているだけ。溜飲を下げるだけの書にはしないつもり。

以上、傾向としてはやや評論系に傾いてしまいましたね。
それにしても、相変わらずマニアックな選書ばかりで…(苦笑)。
ベスト3は改めて詳しく紹介しますよ。
さて、来年は更に読書量を増やしていきたいところですねぇ!
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by ut9atbun61 | 2016-12-28 01:40 | | Comments(0)

安岡章太郎で死

先日の或る夜、母が胸が苦しいと言った。
またいつもの大袈裟小芝居かな、と思いつつ、何処かで気になるものもあり、
近くの総合病院へ連れて行った。

午後11時。救急当番の医師は手慣れた様子で、次々と患者を交わしていく。
母の番になった。「それじゃ、ま、一応レントゲンとCT取ってみましょ。」
乾いた口調が事の軽さを十分に伝えてくれた。
ところが、だ。次に診察室に呼ばれた時には、医師の顔に曇りがかっている。
「ちょっと、今から重要なお話があります。…」
ドラマばりの空気感。私は身構えながらも、他人事かのような聞き耳を立てた。
心筋梗塞の一歩手前、今から緊急手術をするという。
数枚の誓約書を書かされて初めて、今から起こるかもしれない出来事に向き合
う事となった。
80を越えた母の死は、正に目の前にある。
そこに座る私はなすすべも無い。
けれども悲しさや怖さという当たり前の感情も無い。
誤解を恐れず言えば、自分が今人生の転機に接しているという、変なワクワク感。
電話で、嫁に簡単に病状を報告。電話口では驚きの空気が流れるが、その風は耳
をくすぐらない、余韻そのままで切った。

午前0時、手術室の灯りが点されると、私はたった一人。ピッピッ、という心の
電子音だけに支配された。それを一つずつ数えていくのも野暮ったくて、本を手
に取った。出掛けに引っ掴んできた本棚からあぶれた文庫。安岡章太郎『死との
対面』。 “死は前よりしも来らず、かねて後ろに迫れり”
流石にヒヤッとした。偶然の必然なのか、必然の偶然なのか。
老作家の軽いエッセイは、飲み物に等しい。あっという間に読み終え、また初め
から…。都合3度、無意識の中で頁をめくった。
3度目の時に、ふと思い出した。
母が以前、九州で交通事故に遭って入院した時、偶然読んでいた本が、やはり安岡
章太郎『海辺の光景』。精神を病んだ母を静かに看取る話。淡々と、ややもすれば、
非常に冷めた視点で大切な母を抱える姿は、妙に読み心地が良かった記憶がある。

結局母は、手術を無事に済ませ、2週間で退院。年明けに再手術をするものの、危
機は脱したそうだ。

私にとって死というのは、決してストレートに解決出来るものではない。
毀誉褒貶と同じく、嫌らしく考えていくもの。その先にきっと諦観と安寧が横たわ
っているのだろう。

父が死んだ時、私は小学校に入りたてで、今となってははっきり覚えてない。
ただ後日、父が居ないと気付いた時(ようやく理解して)、大層悲しんだそうだ。
遠かった死が、一回り成長して、再び日常に帰ってきた。
そして今日、近所のばあちゃんが亡くなった。
 “死は前よりしも来らず、かねて後ろに迫れり”
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by ut9atbun61 | 2016-12-14 00:04 | | Comments(0)

ベストセラー読み

最近、本の偏りを失くすため、古本屋でベストセラーを選んで買うようにしてい
る。今までは「売れた本なんてくだらねぇ」なんて遠吠えしていたけど、やっぱ
り売れるからには訳がある。ちょっと努力して読もう、と一念発起。

思い起こせば、大江健三郎氏が騒がれてた時に、(今は亡き)読書通の方に突っ
込まれた。私が、「大江健三郎氏は、何か気取ってて嫌いですね。」と言ったら
「彼の作品のどこが嫌いなの?」と。私は苦し紛れに「いや、先日書評見てたら
イメージ通りの事を書いてた人がいて」と答えると、「自分で読まないうちから
批判してはダメだよ!」と言って一冊の本をくれた。「小説の経験」
今やそれがその方の形見となってしまっている。

つい手に取った本達。有名&題名で選んだところ、
「苦役列車」西村賢太…底辺を這いずる人のリアルな生き様。ちょっと陰鬱過ぎ。
「図書準備室」田中慎弥…ひねくれた古い文学者っぽいが、ちょっとくどいかな。
「廃墟に乞う」佐々木譲…題名に魅かれて買ったけど、軽い感じの探偵もの。
見事西村賢太には、はまってしまった。
早速、「暗渠の宿」と、師と仰ぐ藤澤清造短編集を買ってしまった。
ちょっと時代錯誤的ではあるが、今だからこそ読んで浸りたい気分。
それが本のいいところ。

この次は、皆が薦めてくる村上春樹ってやつを読んでみようかな。
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by ut9atbun61 | 2016-10-22 23:27 | | Comments(0)

読書

今年は読書元年!と称して月3~5冊を目標に来ているわけだが、今のところ
何とかクリア出来てる。
今月も早速、素敵な本達2冊を読了。

筒井康隆『最後の喫煙者』
猪野健治『テキヤと社会主義』

ほっと胸を撫で下ろしたところに、グサリと突き刺さる話。
新右翼創成者の鈴木邦男氏は月30冊で四苦八苦しているそうだし、本の虫松
岡正剛氏は千夜千冊を謳っている。
比べる事自体が論外ではあるが、もう少し頑張らなくては、という事で、
来月からは5~7冊を目標としよう。
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by ut9atbun61 | 2016-06-16 22:47 | | Comments(0)

ミシマの憂欝

本屋にうっかり入ってしまい、気になった本があったからつい買ってしまった。
  適菜収『ミシマの警告~保守を偽装するB層の害毒』
話題性は十分、最近の政治の溜飲を下げるには最適の書だった。
ただ、B層という大衆批判ばかりが先行してて、建設的な解決策が見当たらない…。
また過去の文学哲学者たちの言葉を借りての持論展開が中心でオリジナリティがない。
(更に言うと、適菜氏といい中島義道氏といい、ニーチェ研究者は過激な言辞がお好き?)
ただそれを差し引いたとしても、三島由紀夫語録から保守のあり方を学ぶことができた。
最も心に響いた言葉を3つだけ挙げたい。それに私の意見をごちゃごちゃ書き加えると、
朝までとりとめのない事になってしまうので止めとくけど。

「今さら、日本を愛するの、というのはキザにきこえ、愛するまでもなくことばを通じて、わ
れわれは日本につかまれている。だから私は日本語を大切にする。(中略)低開発国の
愛国心は、自国をむりやり世界の大国と信じ込みたがるところに生まれるが、こういう劣
等感から生まれた不自然な自己過信は、個人でもよく見られる例だ。私は日本及び日本
人は、すでにそれを卒業していると考えている。ただ無言の自信を持って、偉ぶりもしない
で、ドスンと構えていればいいのである。そうすれば、向こうから挨拶にやってくる。貫録と
いうものは、からいばりでつくるものではない。」

「未来社会を信じる奴は、皆一つの考えに陥る。未来のためなら現在の成熟は犠牲にし
たっていい、いや、むしろそれが正義だ、という考えだ。(略)未来社会を信じない奴こそが
今日の仕事をするんだよ。(略)現在ただいましかないというのが“文化”の本当の形で、
そこにしか“文化”の最終的な形はないと思う。」

「古代ギリシャ人は、小さな国に住み、バランスある思考を持ち、新の現実主義を我がも
のにしていた。われわれは膨大な大国よりも、発狂しやすくない素質を持っていることを、
感謝しなければならない。世界の静かな中心であれ。」

今の自称保守のアベちゃん達は、ミシマ先生の言葉をどう思うだろうか?
世間には三島由紀夫評はごまんとあるが、最も的確な三島由紀夫評は、エンケンの「カ
レーライス」じゃないかなと思う。
 ♪ 誰かがお腹を切っちゃったって うーん とっても痛いだろうにねえ ♪
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by ut9atbun61 | 2016-06-06 22:39 | | Comments(0)

古本屋に憧れて

連休中は、日中農作業に追われ、一方で夜になると家の中は静か。
お騒がせ連中がいないので、軽い読書が出来る。
重かったり固かったり深いモノは、翌日に残るだろうからよすとして。

私の将来の夢は、古本屋のオヤジ。
薄暗く、手狭で、雑雑としたウナギの寝床に天井まで好みの本がぎっしり。
その奥にどっかと腰を下ろして、眼鏡をずらしては、胡散臭げに客を一瞥。
そんな姿に憧れて、20年後の農業と天秤をかけているところ。

そんな事で、夜な夜な軽い本屋ネタ本を開く。
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普段はベストセラーなんて手が伸びないが、以前ビブリア堂も読んだ。
本屋ネタなんてのは大概がワンパターンであるけど、それはそれで愉しく
読める。まさに「小松堂」なんかはそうで、自己の恋愛のお悩みを古本屋を
通して解決していくベタもの。
「せどり男爵」は、内容がB級過ぎて引きつつも、最後まで引き込まれたし。
特にURCの早川義夫さんが本屋を開業してた話なんて驚きと共に嬉しさがあ
った。これでますます古本屋への思いが募ってきた。
今度は「古本屋の始め方」という本を買うつもり。
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by ut9atbun61 | 2016-05-04 22:00 | | Comments(0)

2月選書

毎月3~5冊の本を読む!と息巻いたものの、1,2月は何とか3冊読み切った。
3月以降は農作業が忙しくなるので、3冊さえも怪しくなってくる…。

雪降る日中なんぞは読書にうってつけ、と思いきや、何かじっとしておれず、
車庫を片付けたり、薪割りに精を出したり、(何故だか)本棚作りに没頭。
気付けば、子供達のクマ除け鈴の音と共に夕暮れがやってくる。
夜は色んな書類作りに明け暮れ、就寝前に時刻表と睨めっこする程度。
思った以上に時間が取れないものだ。

そんな中、2月読んだ本。
「教師宮沢賢治のしごと」 畑山博
「人と思想 トルストイ」 八島雅彦
「「自分の子供が殺されても同じことが言えるのか」と叫ぶ人に訊きたい」
                           森達也

どれも心に残るものばかりだったのでそれぞれの感想はゆっくりまとめようと思
っている。たまたま宮沢賢治とトルストイを続けざまに読んだが、両人とも教育
者として同じ匂いがした。子どもの意思や行動を尊重して、教師は余計な"指導"
なる口出しをしない。子ども達の自主性を最大限伸ばす事が教育だとした。
両者とも途中までは上手くいって、改革の光が見え始めるのだが、結局、周囲の
圧力や成果が芳しくないなどの理由で、教育現場から離れてしまう。
潔い離脱も含め、高邁な理想がちょっとお坊ちゃんらしくも映った。

さて3月は何を読もうかな。
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by ut9atbun61 | 2016-03-01 23:32 | | Comments(0)

読書の標

 本は素敵無敵油断大敵。
余りに愛おしくて、ちょっとばかし見とれていると、あっという間に未読本が
山と積まれてしまう。知人に「お前の本の読み方は積読(つんどく)だな。」

四十路を過ぎたところで、私は計算してみた。
70まで生きられたと仮定して、残り30年弱。
月3冊読めば年間36冊、そうすれば何とか1000冊を超える。
しかし昨年1年間、インターネットで読みたい本に50冊ほど出会った。
となると月3ではだめだ。月5冊を目標としなければならない。

そんなわけで今年は久しぶりに目標を立てよう。
月2冊~5冊本を読む!
別に気負って自分に苦難を課す訳ではない。気楽に読んで満足したいがため。

早速、正月の夜更かしで友人から借りた『戦場のローレライ』を読む。
若手のベストセラー作家もの(私は元来、ベストセラーが好きでない)なんか
久しぶりだったが、なかなか読み応えあり。文章表現が緻密でストーリー展開
が流暢でついつい夜更かしで引き込まれた。
ただし、終章で偏狭な思想を叫ぶ姿にはげんなりしたけど…。
食わず嫌いの読書法もそろそろ治療して、村上春樹なんかも読んでみたらいい
かもしれない。
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by ut9atbun61 | 2016-01-07 22:33 | | Comments(0)