暗闇の思想

最近、めんどくさくなって政治的な事は余り考えたくないのだが…。
私の故郷、九州玄海原発で再稼働の話が持ち上がってきた。
おいおい、と思う。福島を経験して将来的には原発になるべく頼らないようにと
申し合わせたはず(段階的に減らしていくとか)。まだその具体策もビジョンも
何も示されないうちに次々に再稼働の動きが起こっている。
何処かで、そろそろほとぼりが冷めた頃であろう、という囁きが聞こえてくる。
神妙な顔付きで、安全対策は万全だからと言いきかせている。
私達はちょっとからかわれているんだろうか?
原発再稼働賛成反対でごちゃごちゃもめる前に、一つの思想を考え直してみる
べきではないだろうか? 私の敬愛する松下センセ(故人)の『暗闇の思想』を。
(ちと長いが、これでも一部抜粋)

松下竜一 『暗闇の思想』
 あえて大げさにいえば、〈暗闇の思想〉ということを、この頃考え始めている。
比喩ではない。文字通りの暗闇である。
 今、私には深々と思い起こしてなつかしい暗闇がある。10年前に死んだ友と共
有した暗闇である。友は、極貧のため電気料を滞納した果てに送電を止められて
いた。私は、夜ごとこの病友を訪ねて、暗闇の枕元で語り合った。電気を失って、
本当の星空の美しさがわかるようになった、と友は語った。暗闇の底で、私たち
の語らいはいかに虚飾なく青春の思いを深めたことか。暗闇にひそむということ
は、なにかしら思惟を根源的な方向へとしずめていく気がする。それは、私達が
青春のさなかに居たからというだけのことではあるまい。皮肉にも、友は電気の
ともった親戚の離れに移されて、明るさの下で死んだ。友の死とともに、私は暗
闇の思惟を遠ざかってしまったが、本当は私達の生活の中で、暗闇にひそんでの
思惟が今ほど必要な時はないのではないか、とこのごろ考えはじめている。
 本当ならこういわねばならぬのに―だれかの健康を害してしか成り立たぬよう
な文化生活であるのならば、その文化生活をこそ問い直さねばならぬと。現代を
生きる以上、私とて電力の全面否定という極論をいいはしない。今ある電力で成
り立つような文化生活をこそ考えようというのである。
 「一体、物をそげえ造っちから、どげえすんのか」という素朴な疑問は、開発
を拒否する風成で、志布志で、佐賀関で漁民や住民の発する声なのだ。反開発の
健康な出発点であり、そしてこれを突きつめれば〈暗闇の思想〉にも行き着くは
ずなのだ。
 いわば、発展とか開発とかが、明るい未来をひらく都会志向のキャッチフレー
ズで喧伝されるのなら、それとは逆方向の、むしろふるさとへの回帰、村の暗が
りをもなつかしいとする反開発志向の奥底には、〈暗闇の思想〉があらねばなる
まい。
 まず、電力がとめどなく必要なのだという現代の絶対神話から打ち破らねばな
らぬ。ひとつは経済成長に抑制を課すことで、ひとつは自身の文化生活なるもの
への厳しい反省で、それは可能となろう。
 冗談でなくいいたいのだが、〈停電の日〉をもうけていい。勤労にもレジャー
にも加熱しているわが国で、むしろそれは必要ではないか。月に一夜でも、テレ
ビ離れした〈暗闇の思想〉に沈みこみ、今の明るさの文化が虚妄ではないかどう
か、冷えびえとするまで思惟してみようではないか。

 私には、暗闇に耐える思想とは、虚飾なく厳しく、きわめて人間自立的なもの
でなければならぬという予感がしている。

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# by ut9atbun61 | 2017-04-24 23:03 | 田舎 | Comments(0)

高田渡トリビュート

昨日は高田渡命日前夜。てな訳で、昨年に引き続き府中市で開催された高田渡
トリビュートライブに参加してきた。
往きの高速三次辺りで豪雨&豪雹で暫し立ち往生。このまま断念するか、頭を余
切ったが強行突破。何とも不安な滑り出し…。

ところが、ライブハウスの扉を開くと、もうそこは渡ワールド一色。
個性派シンガー達が各々の渡追悼曲を披露して、聴くも楽し、唄うもまた一興。
一気に引き込まれていった。
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私が唄ったのは3曲。「この世に住む家とてなく」 高田渡
「ラブソング」 加川良  「いつか」 高田渡

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最後は昨年同様、出演者みんなで「生活の柄」。
私は明日の予定を思い、泣く泣く帰路に就く。午前様は免れなかったけど。

そして今日は木部地区民運動会。
当然眠気と闘いながら全力疾走にまみれた一日でした。
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# by ut9atbun61 | 2017-04-16 22:17 | 音楽 | Comments(0)

たまたま通信 4月号

たまたま農園も新年度。
只今卵のお客さんを募集中です!

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# by ut9atbun61 | 2017-04-10 22:57 | たまたま通信(養鶏) | Comments(0)

久留米の心

4月1~2日と九州弾丸里帰り。
中津で叔母の法事、そして久留米で生地巡礼。
私にとって九州は特別な場所。単に生まれた場所というより、私のアイデンティ
ティそのものと言っていい。
関門海峡を渡ると妙にジーンとくるし、筑後川を渡ると顔が緩みウキウキし出す。
昨日は中津名物唐揚げと関サバ。
今日は久留米ラーメン。R3の顔、丸星ラーメン。1杯400円に故郷の味が沁み
込んでいる。キムラヤ無き今、フランソアで我慢。そして高菜を大量購入。勿論
高菜漬けの為に。
夕闇迫る頃、苦しい胃腸を抱えながら、しっかりと九州を食いだめして帰還した。
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# by ut9atbun61 | 2017-04-03 00:04 | 田舎 | Comments(0)

有機のがっこう

最近めっきり御無沙汰のブログですが…。

最近農業を学ぶというのが面白くなってきた。
Iターンしたての頃は、うちの師匠にどやされながら朝から晩まで野良仕事。
“生きる哲学”の名の下、トコトン充実疲労感と自給自足感に楽しみを見出してい
た。しかし今は土作りしてよい作物を作りたいという欲求感が強い。
“何を今更言ってんだ”って、お笑いぐさであろうけど、私にとってはごく自然の
流れだと思う。つまり深化している(つもり)!
まだまだ私は土づくりの成果は出てない。が、一緒に学ぶ仲間の圃場の土・作物
が目の前で変わっていく様を見せられると尚更掻き立てられる。
「土づくりは有機農業も慣行農業も関係無い、対立の壁を作るな」という有機の
がっこう山下校長の言葉がストンと腑に落ちる。
政治も農業もすべては中庸だな。

4月から新年度開校、生徒絶賛募集中!
志共にする仲間たちとしっかり向き合っていきたい。
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# by ut9atbun61 | 2017-03-23 23:32 | 農業(有機) | Comments(0)