おくがの30年

今年、私達の『おくがの村法人』が設立30周年を迎える。
30年…、中々辿り着けない年月(確か数年前ZZトップが結成35年だと言
ってたかな)。集落営農のトップランナーとして様々な紆余曲折があっただ
ろう事は想像に難くない。おっさんという古き良き独裁者が、個性的な村民
たちを上手にまとめてきたからこそ。おっさんが自ら“損長”を名乗るのも言
わずもがな、である。

私はその約半分の時間をここ、おくがので過ごしてきた。
初めは何が何だか訳が分からないまま。でもいつの間にやら、地元をよく知
る“物知りおじさん”になってしまった。
何故かというと、私がIターン者として早くみんなと馴染もうと努力してき
たからだと自負している。また民俗学というものに少し興味があり、その観
点から、集落を観察・メモしてきたからだ。
集落は、人の生き死に始まり、寄合・飲み会・争い・助け合いとなんでもご
ざれ。皆必死で向き合っており、それを少し離れたところからIターン者は
俯瞰的に観ることができる。これは特権でもあり、また疎外を感じる事でも
ある。

昨年から今年にかけて、設立当初からのメンバーが立て続けに亡くなった。
そのじいちゃん達とは、言葉で語りつくせないほどの濃蜜な思い出で溢れて
いる。哀しい…が、俯瞰的に観るからこそ、悲しさ以上に何か尊さを感じて
くる。物事を創り上げていく為に必要なもの。
つまり、次世代にバトンをつなげていくことの大切さを、先に逝ったじいち
ゃん達の面白エピソードと共に噛みしめていこうという気にさせられるのだ。
そんな偉そうな事を書いても所詮は存在するだけの価値しかない。
若い頃は突飛な野望を抱いていたが、それも今や、生きてるだけで充分満足。
そんな意気で野良仕事に励んでいこうと思う。
…とはいえ、ずっと雪に閉ざされているのだが、何時になればや?
[PR]
by ut9atbun61 | 2017-01-23 00:20 | 田舎 | Comments(0)
<< 最近思ふこと 鶏とのお付き合い >>