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四十路の道筋

 30歳~40歳代という年代は、矢鱈と忙しく感じる。
あっという間に時が過ぎるというのもあるだろうけど、時間と仕事量のバランス
が取れないお年頃になるのであろう。そんな中、色んなものが舞い込んでくる。
自分の本職(所謂農作業)は勿論の事、家の周りの雑事、自治会役員、保育園・
小学校PTA、地域の世話、津和野町の何たら委員、県の定住推進役など。
こう並べてみると自分でも呆れるぐらいだから、家族は何をいわんや、である。
普通は誰もが、煩わしさから断るらしい。

先日も町役場から、健康保険ナントカ審議委員をお願いしたいと依頼があった時、
私がちょうど留守をしてたので嫁が対応した。その返事がひどい。
「ああ、あの人は肩書きが好きですから多分受けると思いますよ。」だって。
確かに結果的には受けたよ。けれど、そのように見られてるとは甚だ心外だ。
ひょっとしたら、友人知人たちもそう見ているのであろうか?

大体私にとって、肩書き程苦手なものは無い。第一肩書きがくっ付くと、エライ
人と思われて、品行に注意しなければいけなくなる。それに、それに伴っての責
任が生じてくる。あと、照れ臭いし…。いい加減な私の性格では到底無理。
私はこう見えて、役事は選んで受けているつもりだ。
単に自分のためになったり(勉強になるとか小遣いになるとか)、自分の思いを
ぶつけて居心地のよい世間にしていきたいという思いだけだ。

つまりは、究極の自己満足を追求する為に他人の世話から始めるという事。
一見矛盾してるように見えるが、
「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」
という宮沢賢治の言葉が指し示してくれている。そんな大層な義ではないにしろ、
50歳60歳を迎えて周りを見渡した時、「フムフム」とにやついてくるような風景
を描きたいだけだと思う。

さあ、明日からも頑張らなくては!
by ut9atbun61 | 2015-11-10 22:20 | 田舎
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