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人さらい記の後で ~秘策?覚醒!~

 勢い乗じて連続3日目のブログ。

さて、先日の定住推進・地域づくりの秘策とやらは何であろうか?
ここに1冊の本がある。私が最も敬愛する作家井上ひさし氏の「ボローニャ紀行」
井上作品は殆ど読んだと豪語してた割に読んでなかった本。
友人が面白いと読んでたので、軽い気持ちで借りた。失礼にも、井上作品の乱読消化程
度しか考えられなかった愚か者。「どうせヨーロッパ紀行物だ。車内読書でもするか。」、
更には睡眠導入剤まがいの使い道。反省しきりだ。

その出会いが、“人さらい上京”のおまけで乗った寝台列車に仰向けになって開いた本…。
1時間余で衝撃を受けた!久しぶりに鳥肌がたった!やっぱり井上ひさしだという無意識
もどこかにあろう、しかし刷り込みがあったとは思えない位突然にやってきた。覚醒!!
睡眠導入のつもりが、全く眠れなくなってしまった。かといってのんびり夜の車窓を観るほ
ど落ち着けない。もう興奮の域すら超えてしまっている。
 結局、朝まで殆ど眠れず。
翌朝は「あけぼの神保原駅で抑止(鉄用語)」というおまけまでついた。

 イタリアの歴史深い観光地、ボローニャは、まさに津和野町そのものだ。
今後この閉塞した時代を生き残る、いや再生していくヒントがここにある。
勿論町民意識という深いところから掘り起こしていかなければならないだろうが、
さしあたっては、町長をはじめ、町議(心ある?)、課長さん達にこの本を配って読んでもら
いたい。津和野にやってきてる学生諸君にも読んで率直な意見が欲しいし。地域を色んな
角度から盛り上げようとしてる面白い人達にも、是非。皆で集まって読みあうのもいいし。
まずはそこから仕掛けていこうと今の時点では考えている。
ここで、ボローニャ方式の大まかなポイントを挙げれば、

 社会的協同組合をつくる(自然発生的なNPOかな)。
 古い建物を新しく有効的に活かす(町民の立場から)。
 新旧の文化を前面に出した町づくり(生活自体が演劇仕立て)
 何でも皆で本音討論をする(自治システム)。
この()中が重要。
これらをたたき台に、津和野の風土を加えて具体化すればいいんじゃないかという事。

「なーんだ、こんな事か」と失笑するかもしれないが、それは私の表現不足であり、もっと
言えば、そんな当たり前の事が今まで出来そうで出来てなかったという事。しかも、ボロ
ーニャで取り組まれている事例を本書で読めば、きっと納得してくれるはず。
小さな田舎町の魅力の尺度を今一度、見返す時だと思う。

 ここまで大言してて申し訳ないが、後の詳しい内容は是非皆さんも一読を。
まだ自身がまとまってなく、これも勢いで書いているので、少し寝かせて冷静さを取り戻
してから取り掛かろうと思ってる。
おそらく私にとっては、井上作品「吉里吉里人」の現実完成型続編といってもいい。

 いや、ここまで随分偉そうなことを言ったけど、実は師井上ひさしに啓示を受けて、ちょ
っと私がこれらの事にチャレンジしてみたいという気になっただけです。はい。
いえいえ、誤解のないように…。決して私が公に打って出ると言ってる訳ではありません。
困った事に、ある田舎伝説がまことしやかに流布してるもんでして…。
by ut9atbun61 | 2014-02-07 23:57 | 田舎
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