90歳の医療
一昨日、農作業を終えた頃、法人事務所に近所のおっさんがやってきた。
まるで仕事を終えたのを見計らったかのように。当然一杯…となる。 用意周到な事にみょうがの天ぷらを持参してきたので帰る訳にもいかない。 そこで盛り上がった話。 そこん家のじいさんは御歳95歳。いまだバリバリの畑仕事人。お酒も朝から嗜む。 傍から見ればスバラシイじいちゃんなんだけど、近所のおっさんは困惑顔。 というのも、何故だか毎日病院へ通っているそうだ。あそこが痛い、ココが悪いだの 散々こぼした結果、小児科と婦人科を除いた全てにかかっているという。更には、毎 朝一杯ひっかけてからご機嫌麗しく通院三昧とくる。 それでいて、帰ると両手いっぱい広げるほどの薬を飲まなければならないそうなの だが、それには不満たらたらでどんどん捨てている。 「大体、こういう老人が多いから医療・保険が高くなるんだ。年寄りになればなるほど 医療費を高くしていけばいいんだ!」 「眠れない、眠れないと医者に言っときながら、家では朝酒の後にテレビ観ながら寝 てるんだからたちが悪い!」 私たちはお酒の匂いで腹を抱えて笑いまくったけど、なかなかの真理。 数年前、おくがの集落で最年長だったじいちゃんが98歳。背筋をぴんと伸ばし、す たすた毎日2,3キロは歩く。仕事も酒も当たり前。ある時、うちの師匠が、 「おい、じいちゃん、なしてあんたはそんな元気なんかね?」 と尋ねると、 「そりゃ、わしは忙しくて医者に行く暇がないんじゃけえ。」 早朝、牛のえさをやって、山仕事、畑、草刈りととにかくよく働く。 病院に行ったら、医者がどっか悪いところがないかと粗さがしして、何かしらの病名を 名付ける。そうなったらもうおしまいだとか。凄い言葉だ。 私なんぞは、だるくて農作業したくない時は、医者より先に風邪ひいたと決めつけて休 んだりしたもの。百姓の風上にもおけない。 田舎のじいちゃんばあちゃんは元気すぎる。大体、病院なんて要らないはず。 一方で生活保護やホームレスの高齢者も最近は増えている。窮々とした中の医療費 はまた別。政府の施策で十把一絡げに論じられてはたまったものじゃない。 結局、現状は良心的な医者に期待するしかないのかな?
by ut9atbun61
| 2013-08-22 22:42
| 田舎
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